クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 朝、『人生の秋に』(ヘルマン・ホイヴェルス)を読み終わる。著者はカトリック神父。味わい深い本。この本の中で紹介されている詩が有名。神父が故郷に帰ったときに、友人からもらった詩と説明がなされていた。


最上のわざ


この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけど休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。


若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役立たずとも、
親切で柔和であること。


老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、
真にえらい仕事。
こうして何もできなくなれば、
それを謙虚に承諾するのだ。


神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。
手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。


すべてをなし終えたら、、
臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。