コリント一13:4〜7
メッセージ 真理を喜ぼう
テレビを見ているとバラエティ番組が多いですね。話を盛り上げ、笑わすことのできる人が用いられています。「行列のできる相談所」の司会の島田紳助。笑わせます。よくまあ、あれだけの言葉が出てくると感心します。あのトークで彼は、稼いでいるのだと思います。
「メレンゲの気持ち」の司会の久本雅美。この人も面白いですね。ゲストを呼んでのトークが面白い。「メレンゲの気持ち」には、石塚英彦という人の「通りの達人」というコーナー。ダジャレが面白いですね。
「今わたしは、巻き貝、いやミル貝、いや住宅街を歩いています」なんてだじゃれを言います。
その他、お笑いタレントが出演するバラエティ番組が多いですね。見ていれば、笑わせてくれます。笑いたい視聴者が多いんでしょうね。
ところで聖書はとんでもないことを命じていますね。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケ二5:16〜18)。
この命令を真に受けて実行しようとしている人ってどれほどいるんでしょうか。いつも笑っていなさいなら、テレビを見ていればいいのかもしれません。いつも楽しんでいなさいなら、レンタルビデオで映画を見ていればいいのかもしれません。いつも喜んでいなさい、どうでしょう。
皆さん、実行していますか?
たいていのクリスチャンは、そんなこと不可能だと思っているのではないでしょうか。
でも神様って、不可能なことを命じるんでしょうか。どう思います。
だから試されますね。
初めから不可能だと思っちゃう人。この人はいつも喜ぶことは当〜然〜できま〜せん。どうしたらいつも喜べるようになるのか、研究したり、試したりする人。この人はきっと喜べるようになると思いますね。今日は、そんなあなたに「いいこと」をお教えしますよ。
1.君よ、真理の素晴らしきことを知れ!
聖書は「真理」の素晴らしさを語っています。「真理」について言い方を変えて、様々に語っています。たとえば、
「真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネ 8:32)。
真理は、私たちを自由にする働きがあるんですね! これだけでも真理が素晴らしいことが分かりますね。あなた、自由になりました?
「神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます」(テモテ一2:4)。
神は全ての人が真理を知ることを望んでいるんですって。神様は、みんなが、だれも彼もが、真理を知るのを望んでいるんですって。全ての人が知ることを神が望むほど、真理はすばらしいもののようですよ。
「あなたがたは、真理を受け入れて、魂を清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、清い心で深く愛し合いなさい」(ペトロ一1:22)。
真理を受け入れると、魂が清められ、偽りのない兄弟愛を抱くようになるんですって。魂が清められる。これだけでもすばらしいですね。そして兄弟愛を抱くってありますね。兄弟愛というのは、信仰者が互いに愛し合うことです。真理を受け入れると、兄弟愛を抱くようになるんです。
今まで、あの人、この人をあ〜だ、こ〜だ批判して裁いていたのが、あの人、この人のために祈るようになるんです。人間を変えるんです、真理は。真理ってスゴイですね。
真理ってそもそも何でしょう。
「あなたたちのうち、いったいだれが、わたしに罪があると責めることができるのか。わたしは真理を語っているのに、なぜわたしを信じないのか」(ヨハネ8:46)。
イエス様は真理を語ったことが分かります。イエス様が語ったことが真理と言えます。
「神の僕、イエス・キリストの使徒パウロから――わたしが使徒とされたのは、神に選ばれた人々の信仰を助け、彼らを信心に一致する真理の認識に導くためです」(テトス 1:1)。
パウロもまた真理を語り、人々に真理を伝えたのです。
「あなたがたもまた、キリストにおいて、真理の言葉、救いをもたらす福音を聞き、そして信じて、約束された聖霊で証印を押されたのです」(エフェソ 1:13)。
真理とは、福音のことだと分かります。聖書の一つ一つの言葉が、私たちにとって福音、喜ばしい知らせなのです。そこで聖書の言葉を真理とも言うのです。
グルメという言葉があります。食通、美食家を意味します。料理の味の素晴らしさが分かる人のことですね。グルメ情報といって、どの店でどんなおいしいものが食べられるかという本が何種類もあります。舌鼓を打つようなおいしい物は食べてみたいし、おいしいものを食べて感激したいわけですね。人は。
この聖書の言葉は、こんなにすばらしい言葉なんだと味わうことを、御言葉グルメと呼びましょう。私たちには、御言葉グルメという楽しみがあります。私たちは聖書の言葉の素晴らしさを味わうことができるのです。まず御言葉の素晴らしきことを信じ〜ま〜しょう!
2.君よ、真理の素晴らしきことを喜べ
世の中には色んな楽しみがあります。色んな喜びがあります。聖書は、私たちに御言葉グルメの楽しみ、聖書の素晴らしさを味わう喜びを提供します。この喜びを味わうのを邪魔する人はいません。
いつも喜んでいなさいと聖書は命じますが、いつも喜ぶこつ、それは御言葉グルメです。聖書を味わう喜び、これは日々味わうことができます。この喜びは、信仰者の特権ですね。
あなたはこの喜びを手に入れることができるんです。ただし、手を伸ばさなければなりませんが。
御言葉レシピ、これは私が考えた言葉です。私たちは御言葉レシピをつくることができますね。たとえば思い煩ってしまう時。
用意する材料は、
- 聖書の言葉、
- 神に感謝する事柄、
- こうなって欲しいと願う事柄。
聖書の言葉はこれです。
「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」(ピリピ4:6〜8)。
調理の方法は、
- この聖書の言葉を2,3回唱え、このみ言葉を与えられていることを感謝し、神の前に「信じます」と告白します。
- 次に、感謝する事柄を神に感謝します。
- さらに、こうなって欲しいと願う事柄を神に祈ります。
- これでできあがり。「平安」が与えられます。
あとは、御言葉レシピの実践ですね。
料理のレシピを見て、料理を造り、食べれば、おいしかったね、と喜べますよ。同じように、御言葉レシピに従って行動すれば、平安が与えられて良かったね、と喜べますね。
物事に取り組む時、自信がなくて前進できない時のレシピ。
用意する材料は、
- 聖書の言葉。
- 調味料(信仰)。
聖書の言葉はこれです。
「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」(フィリピ4:13)。
調理の方法は、
- まず聖書の言葉を三回ほど告白して、「このみ言葉を信じます」と言います。
- 次に、「信じます」と言いながら、信仰という調味料を自分に振りかけます。
これでOK。
あとは実践すればいいですね。
「私には全てが可能です」。なんとすばらしい御言葉。こうなりゃ、グダグタ言わず、やるっきゃない! ですよね。
こうやってレシピをつくり実践して、実践すると御言葉の素晴らしさが分かるわけです。
- 人を赦せない時の御言葉レシピ。
- 自分が変えられた時の御言葉レシピ。
- 落ち込んだ時のレシピ。
色んなレシピがあります。
これらのレシピを実践して、真理である、御言葉の素晴らしさを味わうのは、クリスチャンの特権です。さあ、真理の素晴らしきことを喜べ。
ところで、「愛は、真理を喜ぶ」が今日のテーマです。なんで愛が登場するんでしょうね。それは神を愛するからですね。神を愛するから、神様が語られる言葉を真に受けるわけです。恋人から愛を告白されたら、真に受けて信じ喜ぶのと同じです。
3.君よ、真理の素晴らしきことを語れ
御言葉の素晴らしさを経験したら、後は、これを語るだけ。皆さん、どれでもいいですから、聖書の言葉の素晴らしさを語りましょう。今日はバザーですね。聖書の言葉の素晴らしさを語るコーナーをつくってもいいですね。
「わたしはこの聖書の言葉がすばらしいと思う。なぜかというと、・・・・」。
いつでも、どんなときでも、御言葉の素晴らしさを私たちは話すことができるようになりたいですね。御言葉の素晴らしさを語れないクリスチャンなんて、悲しいですよね。最後に一つお話ししましょう。
前いた教会で、白血病にかかった教会員がいました。治っては再発してと言うことを繰り返していました。彼は、夫婦で会社の寮に住んでいました。夫婦で、会社の仕事をしていました。入退院を繰り返すので、ついに会社から、解雇を言い渡されました。
それは、再発してまだ療養している時でした。しばらくして、幸いに、退院できることになりました。寮を出なければなりません。仕事を見つけなければなりません。彼は六〇才ぎています。簡単に仕事が見つかるとは思えません。わたしは牧師として何を語ればよいのでしょう。語るべきは聖書の言葉ですね。
「わたしの神は、御自分の栄光の富に応じて、キリスト・イエスによって、あなたがたに必要なものをすべて満たしてくださいます」(フィリピ4:19)。
必要に事欠く時のみ言葉レシピの材料となるの聖句がこれです。
一世一代の大勝負。
「私の神は、あなたに必要なものを全て満たしてくださいます」
とわたしは語りました。後は野となれ山となれ。
そんなこと言っていいの? 全て満たされる保証なんてないのに。
保証はないけど、信仰があります。
彼は退院しました。寮にいることが許されているわずかの期間に、住まいを見つけなければなりません。彼も祈り、私も祈りました。
市の広報に、市営住宅の入居者の募集がありました。早速申し込みました。倍率が三倍です。ガラガラの抽選です。ひやひやしましたが、幸いなことに、うれしいことに、当選しました。
次は仕事です。中小企業が一堂に会して企業説明会をしました。60才過ぎですから、どの会社からも相手にされないことは分かっていましたが、一応行きました。たった一つだけ、彼を受け入れてくれる会社がありました。実は彼は、若い時、南米に移民しました。年を取り、人生の最後は、教会生活をしたいと考えて、子供たち家族をアルゼンチンに残して、夫婦で日本に帰ってきたのです。スペイン語ができるので、それが幸いして就職できたのです。こうして住まいも、仕事も、神様が与えてくださいました。
「わたしの神は、御自分の栄光の富に応じて、キリスト・イエスによって、あなたがたに必要なものをすべて満たしてくださいます」(フィリピ4:19)。
すばらしい御言葉ですね!
君よ、御言葉の素晴らしきことを語れ!