クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 今週は、仙台に行きました。仙台ラブリ聖書教会で、弟子訓練勉強会が開催されました。毎年、この勉強会に参加しています。学びの中で、興味深い話を聞きましたので紹介します。それは、柔和で愛に満ちた神学校の先生の話です。


 この先生は、子供にこう言ったそうです。

「クラスの中で悪いと見られている人とつきあいなさい」。

 先生の子供は、友だちを家に連れてきました。友だちが帰った後、家の中は、メチャクチャでした。この先生は、

「こんなことをする人を連れてきてはだめ」

とは言わず、子供をほめ、家族できれいに片付けました。


 この先生は子供のためには

「悪に誘われないように守ってください」

祈り続けたそうです。やがて子供やその友だちは大きくなりました。友だちは、ぐれたそうです。しかし、その後、教会に来たそうです。信仰に立ち帰ったのです。


 イエス様は、ザアカイの家に行きました。ザアカイは人々から嫌われていました。税金徴収を仕事としていましたが、私腹を肥やしていました。イエス様は、人々から嫌がられ、悪を行っているザアカイの家に行きました。そしてザアカイは心を入れ替えました。


 牧師というのは、どういう存在かを教えられる話でした。こんな話は今まで聞いたことがありませんでした。驚きです。よい人たちとだけつきあうファリサイ派の心がありはしないか、人々から好ましいとは思われない人の所へ行く気持ちがあるかどうか、問われました。いや、自分にはほとんどない、と正直に認めざるを得ませんでした。


 一つ思い出しました。もう10年以上も前になると思いますが、韓国から観光ビザで日本に来た韓国人女性のことです。彼女は、元締めとされる会社から派遣されて働いていましたが、給与をきちんともらえず、困った末、教会に来たのです。彼女の話す韓国語はわからず、戸惑いました。幸い、韓国語を話す牧師を知っていたので、彼に電話をして彼女の話を聞いてもらいました。結論的に言えば、僕が、その会社に行って交渉することになったわけですが、たちの悪そうな人の所へ行くには、勇気が必要でした。出かけましたが、全然取り合ってくれず、どうにもできませんでした。彼女は、不法滞在になっているので、韓国に戻りました。彼女は三年ほど毎年クリスマスカードを送ってくれました。