クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 キリスト教社会福祉施設で働いている人たちの研修会に参加しての感想文を書いた。僕が聖書の話をし、それをもとに、語り合うという研修会。信者ではない参加者も共に語り合う。

 今回、聖書研究をする立場として参加しました。準備する段階で、聖書から教えられたことは私にとっては恵みで感謝でした。


 一つ思わされたことは、教会もまた一つの福祉施設であると考えられるということです。教会は信徒の精神的霊的福祉を提供すると考えることができます。通常の福祉施設とは違い、利用者(信徒)と職員・指導者(牧師)が日常的に関わることは少なく、また信徒も自分のニーズはこれだと自覚しているとは限りません。しかし、教会において、出会いと関わりがあることは事実です。


 形態が違うので、福祉施設としての教会には独自の面があります。福祉という観点で教会を考えるのは新しい視点だと思いました。教会における福祉の技術とは何か、またその心とは何か、自覚していきたいと思いました。


 人間は関係的存在つまり他者との関係を持って生きる存在であるとお話ししました。福祉施設の働きは、利用者との関わりが中心で、利用者のことを第一に考えます。牧師と信徒という関係では、日常的な関わりをすべての信徒と持つことは不可能です。もう一つ別な視点に気づきました。私は利用者で、私に日常的に関わって下さる指導員が神という視点です。自分の力で生きていけるとは思ってはいません。信仰に生きるとは神と共に歩むことだと思います。その場合、神と自分の関係を指導員・職員と利用者と考え、利用者として指導員・職員である神とどう関わっていくかという視点です。物事はいろいろな角度から考えることができるので、今まで考えたことのない視点から考えることができるように導かれたことは感謝です。


 また、参加者それぞれがよい賜物をもっておられることもわかりました。自分の持っていない賜物を見せつけられると、寂しさを感じますが、神は人それぞれに賜物を与えられていることを喜びたいとまた思わされたことでした。自分の賜物が何かは見えない面もありますが、神に生かされていることを喜び、この場所から出発したいと思います。