クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 『悼む人』(天童荒太著)を読み終えた。この本は直木賞を受賞し、話題になったので読んだ。死ぬ人は沢山いる。死んだ直後は人々に覚えられてもやがて忘れられていく。それでいいのだろうか。主人公は、旅をしながら、死者を悼み、その死者のことを覚え続ける努力をする。

 彼は亡くなった人を悼むとき、その人に関する情報を集める。それはひと言で言うと、

  • 誰を愛したのか
  • 誰に愛されたのか
  • 誰に何を感謝されたのか

 主人公は、人生を「愛する」という観点から見ている。これが大切だ。生きるとは愛すること、愛のない人生は価値がない。


 主人公は悼む人と呼ばれる。雑誌記者と夫を殺した女性とが主人公とそれぞれ関わるその関わり、ガン末期を頑張って生きる主人公の母と主人公の家族の物語が絡み合っている。おもしろく読めた。引き込まれるようにして深夜まで読んだこともある。読み終わっての思いは、

僕は神様に覚えられている。

 自分は死ねば忘れ去られるから、生きた証を残したいと努力をする人々もいる。僕は、与えられた命は大切に、神に生かされているのだから、神の愛に応えて生きていきたい。僕の一生は歴史には残らないだろうし、僕が生きた事実も消えていくだろう。しかし、神が覚えて下さっている、そのことで僕は満足である。


 テサロニケ第一の手紙をデボーションしながら強く思わされたこと。神は、私たちが聖なる者になることを願っている。汚れた生活ではなく、聖なる生活をするように我々を招かれた。聖なる者となるために、汚れを捨てたいと強く思った。これまでDVDをツタヤで借りてきて、ダビングしたことがある。これはやめることにして買うことにした。僕にとって記念となる映画があり、それをアマゾンで購入した。中古なので安く手に入った。

花田少年史』。

これはいたずら好きな少年の物語。ある時交通事故に遭い、臨死体験をしてから、幽霊が見えるようになった少年の物語。この映画は、漫画が原作なので、ついでに漫画を買ってきた。日本の首相は漫画好きで知られているが、僕も好きだ。普段はほとんど読まないが。