クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 今日午後は、弟子コースの学び。テーマは「新しく造られた者」。イエス・キリストを信じる私たちは新しく造られた者であることを確信する。新しく生まれたことが証しできるような信仰に生きる。


 『西田幾多郎〜生命と宗教に深まりゆく思索』(浅見洋著)を拾い読みしている。著者は金沢元町教会の教会員。新著を贈呈して下さった。西田幾多郎の著作は、難しいとの思いがあってまともには読んでいない。この本では、著者の講演が掲載されていて、老い、死を考えるヒントがある。老いをどう生きるかを、西田幾多郎の著作、生涯から考えているのが興味深い。僕は、聖書に基づき、老いをどう生きるか、それをテーマに説教をしたいと考えている。


 その本の中に「老いの哲学」という章があり、ローマの哲学者キケロが『老年論』の中で老いの惨めさとして四つ上げているそうで、この4点について西田はどう生きたかを述べている。ちなみのその四点とは、

  1. 老年は公の活動から遠ざけるから
  2. 老年は肉体を弱くするから
  3. 老年はほとんどすべての快楽を奪い去るから
  4. 老年は死に近いから


 夜、映画を見に行った。前から楽しみにしていた映画である。原作の新田次郎の本は読んでいるので、どのように描かれているのかも楽しみであった。本を読む時は場面を想像するしかないが、高山で吹雪に遭う経験のない者には想像もしようもない。映画はその点で迫力がある。バックに流れる音楽はヴィバルディの「四季」。僕の好きな曲であり、これを聴くだけでも心が震えてくる。


 登場人物のそれぞれの個性を俳優がうまく演じている。人間は個性を持っているのであり、他の個性を生きることは不可能であり、自分の個性に生きればよいことを思わされた。僕は時に別な個性に生きることができたらと考えることがある。これは悪い習性だと思っているので、あらためてありのままの自分を生きればよいと思わされた。


浅野 忠信 :柴崎芳太郎(陸地測量部測量手)
香川 照之 :宇治長次郎(測量隊案内人)
松田 龍平 :生田 信(陸地測量部測夫)


 この3人の個性を俳優がうまく演じている。中でも僕は、香川照之の演技、表情がよかった。若い頃、会社の中で登山の好きな者たちで何回か山に行った。ある時、剣岳に登ることになった。山のガイドを見て、僕はためらいを覚えた。カニの横ばい、カニのたてばい、などという言葉があって、岩壁を登る恐怖感を強く感じたから。登山の前に、友人と田舎のおじさんのところへ遊びに行った。そこで三日ほど過ごした。その時、海に行き、ひどい日焼けで水ぶくれができた。これでは山に登るのは難しくなったと判断。それで登山に出かける仲間を上野駅に見送りに行ったわけだが、内心ほっとしていた。それが僕と剣岳との最初の出会い。


 金沢に来て、立山に登る時は、勇壮な剣岳を何回か見ている。登る気持ちにはなれない。岩壁を登り続ける緊張感を維持できる自信はない。


 映画が終わって家までスロージョギング。