クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 最近、南木佳士という作家の本を読んでいる。医師でありながら作家である。医師として人間の死と向き合う生活をし続けることに困難を覚え、自分の気持ちを吐き出すために小説を書き始めたという。やがて書いた小説が芥川賞を取り、医師と小説家の両立の困難さが体に現れる。パニック障害鬱病を患う。病気の回復の中で、生きることを見直しながら小説や随筆を書く。死亡診断書を300枚は書いたという。それだけ死んだ患者と向き合ったいうこと。


 病気回復後の彼の本を読んでいると、実にゆったりした時間の流れを感じる。彼自身がそういう時間の流れの中に身を置いている。僕は牧師として忙しくしている。忙しいという時は、心を亡くすと書く。早い時間の流れの中を泳いでいていいんだろうか、そんな疑問がわく。『天地有情』という随筆を読んでいる。ゆったりした時間の流れの中に身を置くことができる。何回も何回も繰り返して読んでみたくなる。聖書も、ゆっくりした時間の流れの中で読むことが必要と思うようになった。


 僕の道楽かもしれないが、彼の本を単行本で読みたいと思って、アマゾンで古本を買う。値段96円、送料340円、合計436円。文庫本で買うより安いし、字が大きい。




 今日は祭日。家の中の片付けを行う。午後は、母がショートステイでお世話になっている萬生園に支払いに行き、帰りは河北潟を通る。夢ミルク館でソフトクリームを食べる。かなりおいしい。さらに道路脇の小屋で売られている桃も買った。取り立てでみずみずしくておいしい。