クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 作家の井上ひさしさんが亡くなった。彼の本は一冊も読んではいないが、彼の言葉で心に残り、座右の銘にしている言葉がある。

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく

 説教の持つべき一面を教えてくれる。もともとむずかしい言葉、むずかしい概念は苦手な僕だから、わかりやすい説教になっていると思うが、わかりやすいだけで終わってはいけない。むずかしいことをやさしく言うことと、わかりやすいことは同じなのかどうか。今は「ふかく」を心がけている。


 感じる心。あるドラマを見ていて、涙を誘うシーンなのに、心は反応しない。別なドラマでは、ふとした台詞の一言で涙を誘われる時がある。何がどう違うのか、わからないが、心は正直に反応する。心には何か基準みたいなものがあるのだろうか。


 先日、普天間基地の移設問題の記事を新聞で読んだのだが、その中で、沖縄にある大学の先生の言葉が紹介されていた。5月までに移設問題が解決しないとしても、沖縄県民は、鳩山首相の即退陣を求めないだろう。もし、鳩山首相沖縄県民に寄り添い、県外移設に取り組み続ける気持ちがあるなら、と。この記事を読んだ時も、心が反応した。真実なものに触れる時、心は反応するということなのだと思う。そこで問題となるのは、僕自身の真実さである。