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　朝散歩へ。中古の自転車を買ったのでそれに乗って。歩く時間が節約できる。散歩の目的は歩くことだけど、歩くこと以外に目的がある。それは「○○のその後」を確認するためである。花が咲いたスミレがその後どうなっているかの確認が目的の一つ。もう一つは、散歩してリラックスすること。五月晴れで、自転車をこいでいる時、ほほをなでる風が何とも言えなくさわやか。感動的なさわやかさ。

　ある場所で咲き終わったスミレの写真を撮っていたら中学生から声をかけられた。「カメラマンですか」。「趣味で写真撮っているだけです」「そうですか。僕も写真に興味あるんですけど、どんなことに気をつけていますか」など会話を続ける。終わって歩き出すと後ろから追いかけてきて「一緒に歩いていいですか」。彼は野球のユニフォームを着ている。学校に行くまでまだ時間の余裕があるみたいで、いくつか質問を投げかけてきた。それに答えながら歩く。思いがけない散歩だった。

「野球クラブの友達が、最近クラブに来ないんです。野球クラブの人とうまくいかないのが原因なんですけど、僕はどうしたらいいでしょうか」

「人間関係の問題は、生きている限りあるよね。心を広く持つことが大事かな。・・・」