クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 今日は、弟子コースの学びは中止にしてもらった。今週は予定が立て込み、説教の準備だけで精一杯なので。明日北陸連合長老会の牧師会があり、読書発表の責任を負っている。これがなかなか難解な本。でも内容は優れているので、なんとか理解しようと一日じっくり取り組んだ。『キリスト教概論』(熊野義孝著)。キリスト教とはどういうものかを説き明かしてくれて、目が開かれる思いをする。


 「歴史的宗教は、宗教的普遍、媒介者を必要とする」。「媒介者の品質によって諸宗教は評価される」といった類の文章が出てくる。どの宗教も絶対者、超越者である神を信仰の対象とする。人間の側から神を知ることはできない。人間に神を知らせるもの、つまり媒介するものが必要となる。この媒介的存在を宗教的普遍という。どの宗教でも神を人間に知らせる媒介的なものが存在するから、これを宗教的普遍と呼ぶ。キリスト教の場合は、イエス・キリストが媒介者である。こんなことを読み取り、考えながら読んでいく。


 こういう難解な本は苦手だと思い続けてきた。でも、それはじっくり腰を落ち着けて、著者と会話するように向き合って、時間をかけて繰り返し読み、考えるなかで理解が深められることを思う。読んですぐ理解できないとむずかしいと言って投げ出す悪い習慣が僕にはあるのだろう。で、この本を牧師会で読み進めていくわけだが、時間をかけて読んでみようとあらためて思った。読んで理解したことを自分の言葉で表現する。簡単ではないが。