クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 『博士の愛した数式』(小川洋子著、新潮文庫)を読んだ。柳田邦男の講演→物語→河合隼雄小川洋子という関連で、この本にたどり着き、読んだ。以前映画は見た。僕にとっては、若い時に読んだ数学者の物語のように、数学に関わる事柄に深い驚きを感じた。特に素数についての話を読む時、数の神秘を思わずにはおれなかった。
 たとえば素数は次のように表されるという

 素数=4n+1 または 素数=4n-1
 そして 4n+1 の場合 素数=a*a + b*b

 心の交流も描かれているのだが、僕の心の琴線には触れなかった。ただこの作家が情景を描く時、あたかも自分が見ているものを書き写すように書いていること、そしてとても自然に物語を書いていることに驚きを感じた。きっと次から次へと言葉があふれ出てきて文を書いているのだろう。小さい時から小説家になりたいと願ったそうである。


 本を読みながら、映画では、家政婦の役を誰がやっていたのかと思い出そうとしても思い出せなかった。博士は、寺尾聡が演じていたが、小説を読んでいる時は、博士に彼の父親の宇野重吉を重ねていた。博士の愛した数式、それはオイラーの等式と呼ばれるものであるが、この式を見ると世界の神秘を思う。どうしてこんなことがあり得るのか、と思わせる式である。映画をもう一度見たいと思った。