■

　伯母の葬儀に参列したが伯母は95歳の生涯だった。長い生涯を送ったことになる。年老いた人たちを見ていて思うことがある。

　人は年を取り、一日を生きるという仕事をする。体は衰え、力は衰える。様々な衰え、弱さを受け入れて生きていかなければならない。病気にもなる。だから人は、年はとりたくないと言い、年を取っている人を見て、気の毒だとか、場合によっては、衰えを見せる人を軽んじたりする。しかし、年老い、なお自分に課せられたきびしい重荷を背負って生きていく姿は、尊いものだと思っている。

　説教の準備をしていて、この頃思うことは、語る言葉を与えられているという思い。ありがたいことと思っている。