クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ


 昨日、書店に行き、『三陸海岸津波』(吉村昭)を購入し、一気に読んだ。明治29年昭和8年昭和35年チリ地震)にそれぞれ津波が襲来している。昔から、何度も三陸海岸津波が襲っている。そこに書かれている記述は、今回、テレビで報道されていることそのままである。三陸の人々は津波に備えていたが、予想を超える今回の津波。この本には、津波を経験した人の証言がいくつも書いてある。一挙に多くの人命が失われる。これらの死者は、私たちに何を語りかけるのだろうか。


 この本の表紙は暗い色彩を帯びていて、何が描かれているか、ぱっと見た目には分からない。注意してみると、凄惨な絵が描かれている。


 僕の心は、今日は、なんか悲しい思いが満ちている。津波で悲しい経験をした人たちの文章を読んだからだろうか。人間として生きることの悲しさみたいなものが心を占めている。そして今日は、キリストの受難日である。