クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ


 『河北新報のいちばん長い日』を読んだ。読んだ理由は、危機に直面したとき、組織がどのように対処したのかを知りたいと思ったから。地震が起きた直後から、迅速な対応がなされている。記事の原版をつくるコンピュータシステムが起動するかどうか、印刷機は稼働するかどうか、配達はどうするか、記事をどう集めるか、食料やガソリンをどう確保するか、色々な問題があるが、一つ一つクリアして新聞発行をやめることなく継続していく。皆が力を合わせて取り組む姿はいいものだと思わされる。思わず涙を誘われる場面もある。


 今回の地震では、いくつもの教会が被災したし、原発の事故の影響で、礼拝のために教会に集うことができなくなった教会もある。教会員が離散し、教会の働きが持続できなくなる教会もある。自分がその立場だったらと思うとパニックになりそうである。人間は経験を通して学ぶ存在であり、経験を積むほど、様々な場面に冷静に対処できるようになるのではないかと考えるが、僕には、危機的な状態に直面する経験はないので、狼狽するのではないかと思う。以前、日曜の礼拝が終わって玄関で帰る人を見送っていたとき、一人のお年寄りが道路脇の側溝に足を踏み外して転んだ。それを見ていた一人の教会員がすぐに駆けつけて起こしてくださったことがある。僕は、びっくりして動けなかった。自分はいざというときに、動けなくなるのか、と思ったこともある。被災者の生活の再建、教会の再建のために祈り続けなければならない。


 クリスマスの頃から寒波が続いた。金沢元町教会という建物は、長方形のビルディングである。屋上は平らで、雪が積もると下に落ちることがないので、積もったままの状態が続く。礼拝堂の天井に雨漏りの後が見つかった。業者の方に診てもらった。朝、別な場所にも雨漏りのあることが分かったので、今日は、屋上に上がって会堂管理委員長のSさんと息子さんと一緒に屋上の雪かきを行った。