先日、新聞に掲載されている人生相談の記事に興味を覚えた。
大学三年生男子が、就職を間近に控えての相談。就職して、40年近く働かなければいけない。何のために働くのか、何のために生きるのか。分からない。生きる意味を教えてとの相談。回答者は、こう語っている。
青春、という言葉があります。
<大人になるかならないかで悩む時期>のことです。
こんな問題で、いちいち本気で悩まなくなった状態を「大人」と言います。
人生の意味を考える、これは青春期にある人の悩みだというのです。
青春を続けるか、しぶしぶ大人になるか、どっちかです。
青春から大人にシフトしちゃったら、もう<悩めない>んですよ。
回答者の私には、もうあなたの悩みは理解できなくなってしまいました。
いろんな考えがあるんだなと面白く読みました。
でも、僕は思います。
この回答者が言うような意味で大人になるというのは、
自分の心を一部麻痺させることだと。
生きる意味を考える、これは大切なことです。
大切な問題に目をつぶって生きるのが大人だというのです。
本当でしょうか。これはただ、心を麻痺させて、答えの出ない問題を考えないようにしているだけだと僕は思います。
そして答えが出ない、とは限りません。答えを見つける人もいます。いや、探せば、見いだすのです。
探しなさい。
そうすれば見つかる。
(マタイ福音書6章7節)