クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 『そして父になる』という映画を見てきました。一緒に見ませんか、と誘われて、見てきました。自分でも見たいと思っていたので、タイミングが良かったです。子供はみなそれぞれ独立し、子育てが終わった父親としては、身につまされる映画でした。あらためて完全な父親はいないことを思います。そして人は自分が育てられたように人を育てる傾向のあることを思いました。父親としての自分の子に対する態度を変える必要があるときには、潔く変えるべきであることを教えられます。この点については、この映画の監督、是枝裕和監督もNHKのインタビューで、子供に対する態度を考え直したと述べていました。この映画のバックに流れる音楽はピアノの曲、しかもピアノを練習する子供が弾くような曲で、バイエルを弾いた僕には懐かしい曲が流れていた。

私が牧師となって赴任したのは、三重県の鳥羽教会でした。2人の子を抱えての赴任でした。ある時、尾鷲教会の牧師を訪ねました。こたつに入りながら話をしていると、彼の子供が彼にまとわりつくのです。座っている彼の肩に登るのです。それを見た私は愕然としました。何故なら、私の子は、そんなことをしないからです。


私は神学校に入った年に結婚しました。昼は会社で仕事、夜は神学校。日曜日は教会の礼拝。子供と接する時間がほとんどなかったので、子供はわたしに親しみを感じていなかったのです。映画の中でも言われていましたが、子供とどれほどの時間を過ごすか、これが大事なんですね。尾鷲から帰って、子供と過ごす時間をもつように努力をしました。そんなことを思い出させる映画でした。多くの父親に見て欲しい映画でした。妻も見たいというので、妻ともう一度見ることになる予定です。