クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

今日の北陸は、荒れ模様の天気でした。寒くて、強風が吹き、冷たい雨が降りました。雷は時々でした。でも朝は、雨が降っていないので散歩に行きました。


今日は午後、個人教誨で出かける予定でしたが、相手方の都合で中止となりました。お陰で大事な手紙を書く時間が与えられました。この手紙を書くための時間を神さまがくださったのかと思いました。感謝です。

↑朝の浅野川の散歩道。上空には、鳶が何羽も飛んでいます。


 今朝の新聞で、自民党の税制大綱なるものが発表されたとのニュースがありました。<国民の生活を圧迫>と新聞の見出しに書かれていました。最近、自民党という党の本質が見えてきたようにな気がします。それは自民党憲法改正草案を読んだからです。今の日本の憲法の前文はこう書かれています。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために・・・・・・ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

自民党の改正憲法草案の前文はこう書かれています。

日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政および司法の三権分立によって統治される。・・・日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

 現憲法国民主権を明確に宣言しています。しかし、自民党の改正憲法草案は、日本国がいかなる国家であるか、この国家を継承することを宣言しています。現憲法との大きな違いがあります。国民主権を述べはするものの、国民は、国家に仕える者となります。必要があれば、赤紙1枚で戦争にかり出されもするのです。勿論、今の時代、赤紙1枚で戦争にかり出されることはないと思いますが、基本的に、国民は国家に仕えるという位置づけです。


 自民党憲法は、日本は、<日本国>という神を祭る国であることを宣言しています。自民党の総裁は、この国の大祭司になるのです。そして国民は、<日本国>という神の信者なのです。信者は、神に仕えるものです。必然的に、国民は国家に仕えるという位置づけです。<国家の・・・・のため>にという名目で、自分たちがよしとする法案を数を頼みに決めていく政治行動が見られます。まるで信者は、大祭司の言うことに従えと言わんばかりです。


 キリスト教的に言えば、日本は偶像礼拝国家となります。そういえば、過ぐる選挙で安倍首相は<日本を取り戻す>と檄を飛ばして選挙を戦っていました。あの時は、どんな日本を取り戻そうとしているのか、よく分かりませんでしたが、今は、はっきりしました。<日本国>という神を、崇めようと宣言したのです。私たちは、国民が国家のためにどんな奉仕を要求されるのか、見張っていかなければなりません。