クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 今の政権の目指す方向に危惧を感じる。


 憲法の改正をもくろむ人たちは、今の憲法が押しつけられたから自前の憲法が必要だという。押しつけられたから自前のものが必要という論理は、成立するのだろうか。理由たりうるのだろうか。


 今の日本は外国から様々な物資の輸入がなければ、生活は成り立たない。何もかも自前、国産で間に合わせることはできない。良いもの、必要なものを輸入することに何の問題もない。今の憲法はすぐれたものであり、そのようなものとして日本国民は、これを受け入れてきた。自前を主張するなら、たとえば輸入車をやめて国産車に乗ろうというキャンペーンをなぜしないのだろう。憲法だけなぜ自前を主張するのだろうか。僕には理解できない。


 どういう人たちが改正を唱えるのか。権力志向の人たちである。声高に語り、自分に従えと権力を振りかざすことが好きな人たちである。数を笠に着て強引な国会運営をし特定秘密保護法案を成立させる。権力を誇示する。権力志向の人は自分を強くする。さもないと己の権力を維持できないからである。だから最終的に日本は軍隊を持とうとなる。持たなければならない。早い話が軍備をもって強くなれば、だれも日本を攻撃しないし、日本は強い国と認められる。ここに権力者たちの誇りがあるのだろう。強い国を造るために犠牲になるのが、国民であることは、忘れてはならないだろう。かつて<お国>のために戦って沢山の犠牲者が出た。戦争は起こらないかも知れないが、今、国民は様々な我慢を強いられる状態になっている。消費税、非正規労働、社会福祉の弱体化など。強い日本を取り戻すために。お国のために。

↑雪の浅野川

主はその腕で力を振るい、/思い上がる者を打ち散らし、
権力ある者をその座から引き降ろし、/身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、/富める者を空腹のまま追い返されます(ルカ福音書1章51〜53節)。

祈り
神さま、この国を憐れんでください。
思い上がる権力者たちをその座から引き降ろしてください。