人間は、育った環境、育った経緯、経験、出会った人々など色々な要因によって、その考えが形成されていきます。日本の政党もいくつもあって、考え方が多様であることを思います。選挙で多数を得た政党が政権を担いますが、政治を行う上で一番大切なことはルールを守ること、必要な手続きをキチンと踏むということだと思います。
安倍首相の行動を見ていると、多数を得たのだから自分のしたいようにしてよい、自分は最高権力者であるとの思い上がりが気になります。必要な手続きをキチンと踏むことをせず、自分の思いが通るようなやり方をするというのは、支持できるものではありません。価値観が多様だからこそ、定められた手順を踏むことが大切になります。民主主義とはルールが前提ですね。ルールがなければ、後は力づく、力の強い者が支配することになります。人類の歴史は、民主主義を生み出してきた歴史です。力の強い者の支配が悲惨であることは、隣国を見れば分かります。
神よ、安倍首相にルールを守る謙遜さを与えてください。謙遜さを持てないなら、その地位から退けてください。
王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。(テモテへの手紙2章2節)。
大それた悪は平凡な人間が何も考えないで命令に従うところから生まれるとハンナ・アーレンとは指摘しました。その意味で、政治に対して「興味がない」「関係ない」「わからない」という態度は、同じ悪を侵すことになるのだと思います。安倍首相のような傲慢なやり方が通るのか通らないのか、日本人の成熟度が試されているように思います。
私たちの思考停止がこの国の進む方向を危うくします。経済が良くなれば、軍隊を持つような国になっていいのか、考えなければならないと思います。