クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 新聞に以下のような記事が出ていた。朝日新聞からの引用

政府は22日の産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)で、労働規制を緩和し、法律で定める時間より働いても「残業代ゼロ」になる働き方を一般社員に広げる議論を始めた。働き手本人の同意が条件だが、厚生労働省は、経営者の立場が強いため、本人同意が強制されるとの懸念から慎重な考えを示した。長時間労働の拡大につながりかねず、大きな議論を呼びそうだ。

 腹に据えかねるとは、このことだ。安倍首相がどこを見て政治を行っているかが、これ以上ないほどはっきりしている。彼は企業の繁栄を目指しており、労働者(国民)を見ていない。企業が繁栄すれば、労働者に還元されるという理屈なのだろうが、その理屈はもはや通用しない。かつての高度成長時代には通用したかも知れないが、グローバル化時代、企業が世界を相手に生き残りをかけている時代、その理屈は通用しない。企業が得た利益は、内部留保として蓄えられ、労働者に還元されていないことは、明らかとなっている。この春企業がベースアップをするように安倍首相が訴えていたことを思い出す。企業は、先を考え、内部留保に向かっている。


 労働者はただ働きさせられるだけである。「一将功成りて万骨枯る」の故事を思い出す。企業が繁栄して労働者、つまり国民は、疲弊するのである。日本はこれから経済奴隷大国に向かうのではないか。まことに腹に据えかねる。



↑散歩している道端に咲いているスミレ。「スミレ」という名前のスミレ。