クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

ビジョンに生きるか、恐れに囚われて生きるか

平和を実現する人々は幸いである。
その人たちは神の子と呼ばれる。
(マタイ福音書5章9節)

 いよいよ、解釈改憲による集団的自衛権を認める動きが活発になってきました。重要な課題を正々堂々と憲法改正により議論することをせず、そうしたら自分の主張が実現しないからという理由で、憲法の解釈を変えるという姑息な手段をとる政権。権力者の傲慢を感じます。憤りを感じます。断固反対!


 聖書という視点から見ると、この世の人々は、恐れに囚われて生きている面があります。集団的自衛権を認めさせるために、いくつかの事例を出して、こういう事態が起きたら困るでしょ! だから集団的自衛権は必要なの、という理屈の背景にあるのは、恐れです。困った事態が起きても、安心できるように備えるわけです。何事においても、安心できるようにしておこうという考えの背後には、恐れがあります。恐れに縛られているのです。


 憲法九条は、平時から諸国との平和的な関係を築く努力をすることにより平和、安全を確保しようとする生き方です。平和を築くというビジョンがあります。これに対して人は理想的だとか、もし敵が攻めてきたらどうするのだ、と批判します。確かに敵が攻めてくるというリスクはあるかも知れませんが、そうならないように平和的な関係を諸国と築く最善の努力を惜しまないのです。


 恐るべき事態が起きても安心できるようにしようという発想。恐るべき事態が起きないように努力しようとの発想。僕は後者を選びます。神は命じます。「恐れるな」。