クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 大学の同窓会に出席しました。会場は大学の構内にあるレストランでした。会が始まる前、雨模様でしたが、大学の構内を散歩しました。新しい建物がいくつも建っており、空が狭くなった感じがしました。


↑大学の中にある池。三四郎池と呼ばれています。


 私は、某大学工学部原子力工学科を卒業しました。同窓生の大半は原子力関係の仕事につきました。学友の多くは、定年を目前にして3.11の福島原子力発電所の事故に直面して、複雑な思いを抱いたようです。皆、何らかの形で原子力発電に力を尽くしてきたからです。同窓会に招待された先生の一人は、「君たちは最後まで原子力発電に責任を持たなければいけない」と語られました。


 私はコンピューターの会社に就職し、原子力とは無縁の仕事につきました。そして牧師となりました。同窓会で、参加者が一人一人短いスピーチをすることになりましたので、私は牧師となった経緯を話しました。大学生の時、大学が混乱に陥りました。大学闘争、大学紛争という言葉が当時新聞を賑わしました。私は微力ながら、全共闘と呼ばれるグループに属しました。級友の中にはデモに参加して逮捕された人もいました。私はそこまで自分を賭けることができませんでした。自分の信念のなさを思い知らされました。そして命を賭けても惜しくないほどの事に出会い、そのために生きていきたいと思わされました。その頃は、まだ信仰を持っていませんでしたが、神様はそんな私の願いを聞いてくださり、私を信仰へ、そして牧師へと導いてくださいました。信仰を得たのは、大学を卒業して10年が過ぎようとしていた頃でした。人生に無駄なことは何ひとつない、そう信じています。

大学の正門。学生の時、ここには

造反有理

と書かれた大きな立て看がありました。


 同窓生は皆元気で、亡くなった人は一人もいないとのことでよかったです。私は大学卒業後初めての同窓会で、出席することに不安でしたが、幹事の人たちが声をかけてくれて助かりました。招待された先生の中にクリスチャンの方がおられて、私の所に来てパイプオルガンについて話をしてくださいました。二次会には出席せず、金沢に帰りました。