『重版出来』というテレビドラマが放映されています。先日の第七話で、えっと思わされた台詞がありました。漫画家が、自分のアシスタントに語った言葉です。
作品を作るということは、
自分の心の中をのぞき続けるということだ。
どんなに醜くても、情けなくても、
向き合わなくてはならない。
説教者とおんなじじゃん、と思いながら、漫画家もそうなんだ、と思わされた次第。自分がどう生きているのかを抜きにして、<表現>を生業とすることはできないということかも知れません。説教も、一種の自己表現です。ある説教の批判会では、「この説教において、あなたはどこにいるの」といった問いが投げかけられます。
そのアシスタントは、自分が向き合うことをしてこなかったことを思い知らされ、結局、漫画家となることをあきらめました。
↑赤花夕化粧 浅野川のほとりで。