クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

新たな、小さな志

 今朝も散歩をしました。アパートから小道を歩いて行くと、この小道は坂道で登りの道ですが、白毫寺というお寺に着きます。そのお寺には墓地があり、墓地の中を歩いてみたら、十字架のある墓碑がありました。その隣には、聖句の書かれた墓碑もありました。

そこには

「一粒の麦,地に落ちて死なずば
一つにてあらん
死なば多くの実を結ぶべし」


 とあり、心に響きました。この死はもちろん主イエスの死を指していますが、私たちの死もまた、豊かな実を結ぶことにつながるという真理が秘められているように思いました。それは自分の死を考えるとき、希望を与えるように思いました。でも引退した牧師の死が、どのような実につながるのかは、極めて不透明です。


 今、一つの小さな志しがあります。それは老人の視点で聖書を読むこと、そして説教をすることです。ありがたいことに4回説教奉仕の機会が与えられました。老いの中にある自分が聖書をどう受けとめて生きるのか、を考えながら説教をしてみたいと考えています。改めて思うわけですが、老人の気持ちは老人でなければ分かりません。老人が老人に福音を伝えるという志し、きっと何か実を残すのではないか、と小さな期待が心に湧いてきました。

↑坂を登り切って少し歩いたところからの奈良市街。