クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 昨日は久しぶりに説教の奉仕をしました。死を越える希望を聖書テキストに沿って語ることを今、テーマにしています。今回はフィリピの信徒への手紙3章から「私たちの本国は天にあります」を中心聖句として説教することにしました。三週間ぐらい前から、聖書を読み、思いめぐらし、ギリシャ語で聖書本文を読み、思いめぐらし、と準備をしてきました。この説教準備の中で与えられたテーマ・課題は、「キリストに憧れる」です。これからの信仰の歩みをする上で、いつも念頭にある課題となりそうです。


 九州北部地方の記録的な豪雨で犠牲者が出ました。犠牲となった人たちは自分が命をなくすとは思ってもいなかったと思います。それは亡くなった人の家族も同様だと思います。残酷な自然の脅威です。人は死を免れることはできません。いつの日か、その時は訪れます。その時は、親しい人たちに囲まれ、共に死という現実を共有できたらと考えます。亡くなる人と、それを見送る人たち、家族や友人、知り合いの人たち。それぞれに思いがあります。死を生きると言ったら変ですが、亡くなる人も、それを見送る人も、それぞれ感じること、思うこと、伝えたいことなどがあると思います。それらを分かち合って、死という現実に直面し、向き合って生きることができるのは悲しみの中にあっても、思い出となる幸いなことではないかと思います。災害によって、そのようなチャンスを奪われるとは、残酷なことだと思いました。未だ行方の分からない方たちが一刻も早く見つかりますように祈ります。