7月17日の「日々御言葉に生きる」で「キリストを信じ、新しく創造された者となることについて文章を書く」と適用を書きました。その文書を紹介します。
洗礼を受けた私たちは、新しく創造された人、新しく生まれた人になります。これは信仰上の事実であり、信ずべき事実です。つまり新しく生まれたことが実感できるとは限らないということです。 私たちの心の中にある思い、誘惑に負ける弱さ、神さまのみ心に対する頑なさなど、私たちが新しい人に造り変えられたことを疑わせるような現実があることは確かです。しかし私たちは信仰者なので、実感に基づいて考えるのではなく、聖書が語る信仰上の事実に立って考え、行動します。「正しい者は信仰によって生きる」(ローマ1:17)とパウロが述べているとおりです。
信仰者として生きる時、自分が新しい人にされたことを信じて生きることが大切となります。すぐには信じられない場合は、自分は新しい人とされたと<考えて>、それを<前提>にして歩むことにします。つまり聖書が語っていることを受け入れ、聖書が語るとおりに考えてみることを始めるのです。実感できないから信じない、という態度は捨てます。私たちは神を信じますが、神の存在を実感しているわけではないと思います。
1.聖書の言葉
*信仰者は新しく造られた存在であることを告げる聖書の言葉。
テトスへの手紙3章5節
神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました。この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです。
コリントの信徒への手紙二5章17節
だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。
ガラテヤの信徒への手紙3章26〜27節
あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
*信仰者は新しく生まれ、新しく創造され、神の子とされました。そして神を天の父と呼ぶ者とされました。
2.新しい人の特長
- 罪の赦しを受け、罪から清められていると考え、神を見上げて歩みます。
- キリストに結ばれています。キリストと共に歩み、キリストとの交わりに歩みます。
- 神の子とされました。神の子らしく歩みます。
- 賜物として聖霊が与えられ、聖霊は信仰者のうちに住んでくださっています。聖霊の導きに寄り頼みます。
- 聖書の言葉によって生きる者とされました。だから御言葉に生きる者として歩みます。
3.新しい人の歩みについて
- 新しい人にされたと信じて(考えて)一歩踏み出す。
- 礼拝に出席し、聖書を読み、祈るあなたは、すでに新しい人にされています。世間の人は、礼拝には出席しないし、聖書を読まないし、祈りません。
- 聖霊の導きに生きること。言い換えると神の言葉に従って生きること。
- 聖霊の導きを祈って聖書を読むとき、聖霊は聖書の言葉を通して、私たちに導きを与えてくださるので、この導きに従って生きること。
- そこで大事なことは祈ること。神さまは私たちを最善の人生となるように導かれる方であるので、その導きに生きることができるように祈り求めること。神さまの最善は、私たちの願う最善と一致するとは限りません。そこで自分の状況、課題、自分の気持ちを神さまに打ち明けること。そして神さまがどのように導かれるのか、心を澄ませて神さまに聞きます。神さまは私たちの心の中に「思い」を与えてくださいます。
- やがて、自分が新しい人にされていることが実感できるようになります。
4.心にとどめておくべき聖書の言葉
マタイ福音書4章4節
イエスはお答えになった。「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」。
箴言3章5〜6節
心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず
常に主を覚えてあなたの道を歩け。そうすれば/主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。