クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 昨日、奈良国立博物館で行われている「源信 地獄・極楽への扉」特別展に行ってきました。源信は浄土信仰を広めた僧侶として知られ、その著書『往生要集』は、地獄、極楽について語っているそうです。これをもとに描かれた地獄絵や阿弥陀来迎図が展示されていました。地獄絵を見ながら、誰が地獄やそこにいる鬼、閻魔王を存在するようにしたのだろうか、などと考えてしまいました。そしたら、それを見た人を教化する目的の地獄絵だと思いますが、人間が想像したものを書いただけの絵にしか見えなくなりました。

 阿弥陀来迎図というのは、今まさに死なんとする人のもとに阿弥陀が従者を従えて迎えに来るという絵で、極楽に往生したいという願いを表していて、興味深かったです。私がこの世を去るとき、イエス様が迎えに来てくださったらうれしいな、などと考えてしまいました。聖書的な願いではありませんが。


 自分が平安時代鎌倉時代に生まれていたら、キリストを信じることはできないので、仏教に帰依したかもしれません。昔の人たちも真剣に救いを求めていたことは確かです。奈良には神社仏閣が多いですが、それは救いを求める昔の人々の信仰の現れなのでしょうか。