クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ



2.口から出る言葉

「年をとったらから、体に何かと具合の悪いところが出てきますね」
「お互いに年だね」。

よく聞く言葉で、当たり前の言葉ですね。


 聖書にこんな物語があります。昔、イスラエルの民が、エジプトで奴隷状態で苦しい生活を続けておりました。あまりの苦しさに彼ら は、神の助けを求めて祈りました。すると神は、モーセという人物を立てて、イスラエルの民を自由に暮らせる地、約束の地へと導きま した。神様が奇跡を行い、エジプト王の圧制から解放され、約束の地を目指して旅を続けました。途中で飲み水がなくなった り、食べ物がなくなったり、約束の地を目指す旅は楽ではありませんでした。


 人間、目標を目指して生きることは尊いことです。途中にある困難を乗り越えて目標に達することは大きな喜びですが、困難が続く と、投げ出したくなるのも人間です。
 昔のことです。エジプトから、パレスチナの地までの旅は徒歩です。荒野を通っていきます。荒野だから、水や食物に不足したりする わけです。しかし、神様は困難が起きる都度、奇跡を行ってイスラエルの民を助けたのです。でもイスラエルの民は、困難が続いたの で、とうとう、こんな事を言いました。

「ああ、こんな事なら、エジプトで死んでいた方がよかった。荒野で死んだ方がよかった」

などとつぶやいたのです。すると約束に地へ彼らを導かれる神は、

「あなたがたがそう言うなら、あなたがたの口から出た言葉の通りにして上げよう。荒野で死にたいなら、死なせてあげる。あなたがた は約束の地に入れない。あなたがたの子たちが入るであろう」

と言われたのです。(民数記14章)。
 イスラエルの民は、どんな困難があっても神様に信頼すべきことを徹底して学ぶために、荒野で40年の生活をしました。その40年の 間で、「荒野で死んだ方がよかった」とつぶやいた人は皆、荒野で死んだのです。 口から出る言葉、これは大切です。

「死も生も舌の力に支配される」(箴言 18:21)。
「自分の口を警戒する者は命を守る」(箴言 13:3)
「軽率なひと言が剣のように指すこともある」。(箴言 12:18)

以上は聖書の言葉ですが、「もう年だから、いつ何時、病気になるかもしれません」というような言葉を出して、病気になるとしたらどう
しますか。気軽な挨拶言葉に刺があるのです。 神を信じる者には、

「口の言葉が結ぶ実によって人は良いものに飽き足りる」(箴言12:14)。

という約束があります。 私は否定的な言葉は決して口にしません。