クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

こんどはあなたの番です

 昨日の朝日新聞朝刊第一面の「折々のことば」にはドキッとする言葉がありました。

おじいちゃん、おばあちゃんの最後のつとめは、孫や家族に自分が死ぬところを見せることではないか。

 私の手元には『恋(れん)ちゃん はじめての看取り』(写真・文 國森康弘、農文協)という絵本があります。絵本といっても中は写真です。92歳のおばあさんが自宅が亡くなるのを家族が看取る様子が描かれています。家族に見守られてのおばあさんの最後が描かれていて、この本を見ると涙が出てきそうになります。いい看取りがなされたと思います。

 自分の親が亡くなった時、今度は自分の番だと思いました。その時はまだ私は若かったですが、昨日、新聞に書かれた言葉を読んでドキッとして、目を背けたくなりました。私はもう若くはありません。

 妻の父が亡くなった時、一番下の幼い息子が楽しそうに棺の中に花を飾りました。しかし火葬が終わり骨だけが残ったのを見て、息子はギャアッと泣きました。火葬場からの帰りマイクロバスの中で私は息子を抱き、聖書の話をしました。エゼキエル書の37章の枯れた骨の話しです。その後息子は「天国に行きたいな」と何年か話していました。

 私の父がガンを再発した時、私は浜松にあるキリスト教系のホスピスに父を入院させました。私は2週間に1回、妻は毎週一番下の息子を連れて見舞いに行きました。父が亡くなる日、朝早く電話が病院からありました。2時間ほど高速を走り病院に行きました。四人の子供を連れて最期を看取ることができました。上の3人の子供は中学、高校生でした。一番下の息子は、就学前でした。

 妻の母は90歳の時、私たち夫婦が引き取りました。最後は施設での生活になりました。母が亡くなったとき、母は百歳でした。上の三人の子供たちは、それぞれ自分の子供を連れて母の見舞いに来てくれました。家族の死と直面して命に限りのあることを知ることは大切です。今度はあなたですよ、と新聞記事が語っているようで、ちょっと複雑な心境です。

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