クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

「まあ、いいか」。老人の言葉

 「まあ、いいか」。この言葉が口から出そうになるのに気づいて、これは老化だなと思いました。一昨日、大台ヶ原に行ってきました。昨年から、今年の5月の終わり頃に行こうと考えていました。この時期に行くとヒメミヤマスミレの花を見ることができるのです。この花をこの目で直接見たことはありません。まだ見たことのないスミレに出会える、それはうれしい体験になるはずなのです。

 昨年は、7月初めにタカネスミレを見るために、秋田駒ヶ岳に登る計画をし、5月に宿の手配をしました。出かけることに何のためらいもありませんでした。8合目までバスで行けるので、体力的には楽です。ゆっくり高山植物を見ながらスミレを見つけては写真を楽しく撮影できました。

 しかし今年は、ちょっとおっくうになりました。「まあ、いいか」との言葉が出そうになりました。そう言って行くのをやめることもできます。行くことは誰にも話していませんから、「まあ、いいか」ですますことができます。「ああ、自分も年をとったな」と自分に言い聞かせればいいのです。それに2時間以上も車を運転するのは神経を使って疲れるし、事故を起こしたら大変だ、などと行かない理由はいくらでもあげることができます。

 「まあ、いいか」は妥協の言葉、諦めのひびきのある言葉なので使うのにためらいを感じます。それで妻に「来週行くぞ」と声をかけ、自分にはっぱをかけました。

 当日の朝、途中で車が故障したらどうしようか、などと思い煩いが生じました。関西方面のJAFの電話番号は何番なのか慌ててネットで調べたりして、危機管理ができていない自分を思い知らされました。つい余計なことを考えるので「まあ、いいか」が出てくるのかもしれません。

 とはいえ「まあ、いいか」は出てくるのです。今日、散歩どうしようか?「まあ、いいか」。二週間ほど前から血圧の薬のせいか唇にしびれが生じました。運動をして血圧を下げる努力をしなければならないと今、自分に言い聞かせています。

 信仰の事柄に対しては、「まあ、いいか」は決して言いたくないです。 

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大台ヶ原

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ヒメミヤマスミレ