クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

聖霊の導きを求めて(9)

 使徒信条に「われは聖霊を信ず」とあります。一体何を信じるのでしょうか。聖霊なる神さまがわたしの内におられる、このことを信じることが一番大切だと私は考えています。しかも大いに強調しなければならないと思います。

 というのは、人はしばしば間違った思考にはまります。つまり、聖霊があなたの内におられるのですよ、と言われても、実感できないので、聖霊が自分の内にいるとは思えない、という思考に陥ってしまいます。つまり信仰を働かせていないのです。

 『使徒信条の小さな解説』(近藤勝彦、日本伝道出版)において「われは聖霊を信ず」の解説は、3つの項目からなっています。(1)聖霊の神性、(2)実を結ぶ力、(3)いのちを与える聖霊、です。(2)において、

「聖霊は私たちに最も身近にあり、私たちの内にあって働かれる神です」

と書かれています。私たちの内におられることがさらりと書かれています。しかし、(2)(3)においては、聖霊の働きがもっぱら書かれています。

 この本でも聖霊の働きが聖書に基づきしっかりと述べられています。しかし聖霊の働きが私たちにおいて現れないと、私たちは聖霊が自分を通して働いてくださるという確信に欠け、働いてくださることが信じられなくなるのです。そして聖霊はわからないものとしてしまうのです。使徒信条の「われは聖霊を信ず」は唱えるだけになってしまうのです。

 私たちは信仰者になっても肉の性質を持っているので信仰を働かせることが困難です。すると聖霊の働きが自分の身に現れないのです。だから実感できないことは信じられない、となります。信じたくても信じられないという蟻地獄にはまってしまうのです。ここからどうしたら脱出できるのか教えてくれる人がいません。それで多くの人にとって、聖霊は謎なのです。場合によっては、聖霊を語る牧師にとっても謎のことがあります。聖霊について語ることは出来ても聖霊の働きはわからないのです。少なくとも、私にとっては謎でした。

 私たちが陥りやすい思考のパターン

  1. 聖書の言葉を真理と信じる。
  2. 自分の歩みの中で実感できない。
  3. 真理と信じたが真理かどうか分からなくなる。

 信仰を働かせる正しい思考パターン

  1. 聖書の言葉を真理と信じる。
  2. 真理と信じ、これを前提として歩む。
  3. 真理であるとの実感が伴うようになる。

聖霊が私たちの内におられることを示す聖句

神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは、肉ではなく霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。
ローマの信徒への手紙8章9節

 

 もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。
ローマの信徒への手紙8章11節

 

知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。
コリントの信徒への手紙一6章19節

 

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