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隠退牧師 holala によるブログ

神と宇宙

私は最近ずっと詩編90編の出だしを黙想しています。そして宇宙にも目を向けています。

主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。
山々が生まれる前から
大地が、人の世が、生み出される前から
世々とこしえに、あなたは神。

旧約の時代の人にとって、世界は目に見える範囲ですべてです。空の星、太陽、月、そして大地です。星の向こうに広がる宇宙など。知らなかったと思います。詩編90編の出だしを現代風にアレンジするとこうなります。

主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。
宇宙ができる前から
地球が、人の世が、生み出される前から
世々とこしえに、あなたは神。

地球は太陽系の中にあり、太陽系は天の川銀河に属し、天の川銀河には星が2000億個あるそうです。さらに宇宙には、2兆個もの銀河があると言われています。宇宙の大きさは人間が想像もできない広さをもったものになります。

地球は宇宙全体から言えば、取るに足りない小さな星でしかありません。その小さな星に住んでいる私たちが「われは天地の造り主を信ず」と告白するとき、その造り主は何を創造したと私たちは告白しているのでしょうか。この宇宙全体を創造したのでしょうか。それとも地球を中心とした世界を創造したと告白しているのでしょうか。正直に言えば、私たちは地球を中心とする私たちが目にできる世界を想定しているのではないでしょうか。

 最近の科学は、宇宙に始まりがあることを明らかにしています。しかも「無」から宇宙はできたと科学者は述べています。もし神が宇宙を含めて創造者であるなら、なぜ広大無辺の宇宙からすれば小さな点にもならないほど小さな地球、そしてそこに生きている人間に目を留めるなんて信じがたいような気もします。逆に人間に目を留めるなら、そんなに広大な宇宙などいらないような気もします。それとも広大な宇宙は、神がいと小さき者を顧みる神であることを教えているのでしょうか。

 この宇宙には、人間みたいな生物が存在している星がいくつもあって、それぞれの星を担当する神がいるのでしょうか。私たちは地球担当の神を信じているのでしょうか。宇宙は、私に戸惑いを与えます。子どもの頃、宇宙の無限の広さ、この「無限」に私は恐ろしさを感じていました。

 

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