主イエスは語られました。
「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる」(ヨハネ8:34-36）。
「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする(8:32-32)。
ロマ書の6章でパウロは書いています。
「しかし、神に感謝します。あなたがたは、かつては罪の奴隷でしたが、今は伝えられた教えの規範を受け入れ、それに心から従うようになり、罪から解放され、義に仕えるようになりました」。
罪の奴隷とは罪を克服できないことです。具体的な罪を犯し続け、克服できないことを意味します。心の中で人を裁いてしまう。自分を守るために嘘をつく、人を批判する、悪口を言う、わいせつなものへの関心、・・・・。やめようと思ってやめることができない、それが罪の奴隷です。
聖書は、主イエスは私たちを罪の奴隷から解放してくださる、自由にしてくださると約束しています。福音です。福音は罪の赦しだけではありません。罪の奴隷からの自由、解放を含みます。福音は罪に対する勝利を約束しています。
罪から解放される、罪から自由になるとは、罪を全く犯さない人間になることではありません。私たちはこの世に生きる限り、罪を犯すことはあります。また気づかずして犯す罪もあります。しかし以前と違って、罪に負けず罪に打ち勝つことができます。罪との戦いがあることはヘブライ人への手紙が書いています。
「あなたがたはまだ、罪と戦って血を流すまで抵抗したことがありません」(12:4)。
罪に対する勝利の約束がガラテヤの手紙にあります。
「霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません」(5:16)。
聖書は、罪からの解放、自由を約束しています。罪に勝利して歩むことを「聖化」と言います。
