クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

信徒の忘れられない言葉(8)

「福音を聞かせてください」って祈っていたんです。

 私は2回教会を変わりました。最初は鳥羽教会から御殿場教会へ。二度目は御殿場教会から金沢元町教会へ。御殿場教会は13年牧会しました。御殿場では会堂建築を行いました。そして献堂式を迎える直前に電話があり、金沢元町教会が後任の牧師を求めていますとの話でした。一年半あまり無牧とのことですから、切実です。会堂建築を行ったばかりなので、これは神さまの御心ではないと思い断ろうとしましたが、祈って決めますと返事をしました。人間的な思いで判断してはいけないと思いとどまりました。
 ある日いつものように聖書を読んでいましたが、その日の箇所は使徒言行録の16章でした。次のように書かれていました。

ここで夜、パウロは一つの幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が立って、「マケドニヤに渡ってきて、わたしたちを助けて下さい」と、彼に懇願するのであった。パウロがこの幻を見た時、これは彼らに福音を伝えるために、神がわたしたちをお招きになったのだと確信して、わたしたちは、ただちにマケドニヤに渡って行くことにした。

 この聖書の言葉を読み、考えざるを得ませんでした。金沢に行くことは神さまの御心かも知れないと考え始めました。そして御心と信じて転任を決断しました。金沢に来て10年以上が過ぎたある日、何かの集会で、ある姉妹がポロリと言ったのです。「『福音を聞かせてください』って祈っていたんです」。

 この姉妹の言葉を聞いた時、使徒言行録の言葉で転任を決意したのは、神さまの御心だったとあらためて感じたことでした。

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こんな環境に私は住んでいます