新型コロナウィルスの感染の脅威の中、この事態にどのように向き合ったらよいのでしょうか。
私は神がこの世界を支配しておられると信じます。なぜこのような出来事が起きるのかと考えますが、答えは「分かりません」。なぜ起きたのかよりも、どう対処するのかが大切だと思います。そこで「摂理」を考えます。
たとえば、ハイデルベルク信仰問答の問27、28は次のように語っています。
問 神の摂理について、あなたは何を理解していますか。
答 全能かつ現実の、神の力です。
それによって神は天と地とすべての被造物を、
いわばその御手をもって
今なお保ちまた支配しておられるので、
木の葉も草も、雨もひでりも、豊作の年も不作の年も、
食べ物も飲み物も、健康も病も、富も貧困も、
すべてが偶然によることなく、
父親らしい御手によって
わたしたちにもたらされるのです。
問28 神の創造と摂理を知ることによって、
わたしたちはどのような益を受けますか。答 わたしたちが逆境においては忍耐強く
順境においては感謝し、
将来については
わたしたちの真実な父なる神をかたく信じ、
どんな被造物も
この方の愛からわたしたちを引き離すことはできないと
確信できるようになる、ということです。
なぜなら、あらゆる被造物はこの方の御手の中にあるので、
御心によらないでは
動くことも動かされることもできないからです。
(ハイデルベルク信仰問答 吉田隆訳 新教出版社)より
私たちは今、新型コロナウィルスの感染という脅威の中に置かれています。つまり逆境の中におかれています。忍耐強く、そして神さまの愛は私たちから離れることはないと教えられます。神さまの愛をかたく信じる、神さまのご支配の中におかれていることを信じ、平安を与えられて過ごしたいと思います。
神の愛を信じるとは、神さまは私の人生を最善に導かれると信じることだ、と私は考えます。たとい私の目に私の人生がどのように見えたとしても。
それゆえ仮に感染し陽性反応を示したとしても、仮に入院することになっても、仮に重症化しても、そう年寄りの私は、仮に召されても神さまの愛の中にあることを信じます。信じる努力をします。