今日葬儀が行われました。ただし金沢の地で。私が金沢元町教会で牧会していた時の教会員の方が亡くなり、その葬儀が行われたのでした。その方は奥様と二人で生活していました。二人とも老いの中にありました。奥様は今後ひとり暮らしをすることになります。
老いの時期、夫婦で生活していても伴侶が亡くなればひとりの生活をすることになります。二人分の食事の用意なら、相手のことを考え喜んで料理をすることができても、ひとりになり自分のためだけの料理を作ることに気力が衰えることがあります。老いの時期は試練の時期と思わされます。
それだけに教会は神の家族として、慰めの共同体として、ひとりの人を支えることができる教会であってほしいと思います。共に聖書を読み共に祈る中で、慰め励ましが与えられる、それが教会だと思います。
すると夫婦として共に生きていることが大きな恵みであると思うようになりました。当たり前のことが決して当たり前でないことが分かります。共に生きる伴侶を愛おしく思う思いがふくらんできます。
やがてどちらかが伴侶の介護をするようになるかもしれませんし、伴侶を天に送るにようになります。今後のことはどうなるか分かりませんが、神さまによって伴侶を与えられたことを感謝しつつ日々を送りたいと思わされた一日でした。忘れてはならないのは、たといひとりの生活でも神さまは共にいてくださいます。信仰を深める恵みの時でもあります。