キリストを信じる人はクリスチャンと呼ばれます。これには由来があります。
使徒言行録 11:26
このアンティオキアで、弟子たちが初めてキリスト者と呼ばれるようになったのである。
使徒言行録によるとアンティオキアで弟子たちはクリスチャンと呼ばれるようになりました。新共同訳では「キリスト者」と訳されています。キリスト者と訳されているギリシャ語は「クリスチアヌース」。これは複数形です。単数形は「クリスチアノス」。これが英語でクリスチャンとなりました。
私たちクリスチャンの特徴の一つは、「キリストに結ばれている」ことにあります。新共同訳聖書が「キリストに結ばれて」と訳した言葉は、in Christ です。他の日本語訳聖書では、「キリストのうちに」「キリストにある」と訳されています。
第一コリント1章30節の訳を比較します。
口語訳
あなたがたがキリスト・イエスにあるのは、神によるのである。新共同訳
神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、新改訳
しかし、あなたがたは神によってキリスト・イエスのうちにあります。
イエス・キリストを信じる人がどのような存在であるかが語られます。新共同訳聖書は「キリストに結ばれ」とわかりやすく訳されていて、私はいい訳だと思っています。
この「キリストに結ばれている」ということはとても大切であると思います。私たちはキリストを信じ、クリスチャンと呼ばれるだけではなく、キリストに結ばれた存在なのです。キリストに結ばれている、これもクリスチャンのアイデンティティーです。
自分がクリスチャンとして生きることを考える時、私たちは自分がキリストと結ばれていることを覚えることが大切だと思います。私たちはキリストに結ばれているから、神の子と呼ばれることがガラテヤ書に書かれています。
ガラテヤ3:26~27
あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
クリスチャンとして生きる時、自分がキリストに結ばれていることを信じて生きることは大切です。なぜ大切なのかは次回からお話しします。