クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

キリストの復活を信じる

「A長老、こんにちわ」
「Bさん、今日のイースタ礼拝どうでしたか」
「キリストが復活したというメッセージは分かります。でもまだ復活なんてありえるのかなと思う時があります。イエス様の復活を信じます、アーメンですと確信をもって言えたらいいんですが」。
「わかります。死んだ人が目の前に現れるなんて、経験したことがありませんから、信じるのはむずかしいかもしれませんね。信仰は聖霊の賜物なので、聖霊の導きを受けて、信じる日が必ず来ると思います」
「そう願いたいです。A長老はもちろん信じているんですよね」
「はい、信じています」
「最初から信じることができたんですか」
「はい。洗礼を受けた時は、信じていました」
「なんかすごいですね。一線を悠々と越えたみたいでうらやましいです」
「いやいや、そんなことはないです。実は私若い時、何回もお見合いしたんですよ。それが皆クリスチャン。クリスチャンの方の紹介なので、相手の人がクリスチャンなのは当たり前なんですが」
「それで」
「私は、目に見えない神をよく信じられるなと思ったんです」
「ということはその時は、まだ洗礼は受けていなかったんですか」。
「そうです。目に見えないそんなあやふやなものをどうして信じることができるのかと思いました。お見合いの相手を紹介してくださった方は教会の伝道礼拝に私を誘ってくださいました。それで私も教会には行くようになったのです」
「でも目に見えない神を信じるのは簡単ではなかったんですね」
「はい。でも時が満ちてと言うか、神さまの導きで信仰に入る決心ができました。その時私は思ったんです。聖書の神は全能の神であると。もし神が全能なら、そして神が必要だとお考えになったのなら、死者を復活させることは可能だと。そして神が全能であると信じるなら、キリストの復活を信じない方がおかしいと。私はキリスト信仰は合理的な面があると思っているんです」
「なるほど。そうですね」
「礼拝の説教にもあったように、キリストの復活は初穂としての復活で、私たちもまた復活することになります。私たちの生は死で終わるのではなく、死を越えていきます。私は、歴史の出来事としてのキリストの復活は、永遠の命を信じる根拠になると考えています」
「根拠ですか。天国を信じる根拠ということですか」
「はい、死んだら天国に行くと考えている日本人は多いようですが、なぜ、そのように考え信じることができるのでしょうか。その根拠は何なのかと私は思ってしまうんです」
「なかなか理屈っぽいお方なんですね。A長老は」
「まあ私は頭で生きているような者ですから。でも私がキリストの復活を信じる別な理由があります」
「何ですか」
「キリスト者は新しい人だとお話ししましたね。聖書に洗礼を受ける人はキリストと共に死に、キリストと共に新しい命に生きるとあります。キリストが復活したから、私も新しい人とされたことを信じることができます。新しい人として生まれ変わったと信じることができます」
「それは思いがけないことを聞きました」
「キリストは神の力によって甦(よみがえ)らされたのです。自分で復活したのではないのです。同様に、だから私も洗礼を受け、新しい人に生まれたと信じるのです」。
「ふ~ん。何かうれしいですね」
「そうなんですよ。私はもはや罪に支配された者ではないです。神さまが昔イスラエルの民を奴隷状態から解放されたように、神さまはキリストを通して私たちを罪の支配から解放してくださったのです」
「本当ですか。なんかすごいですね」
「すごいですよ。神さまは人間を死者の中から甦らせる力を持つお方なんです。そのような神の力が私たちに働きかけたとしたら、私たちはどうなると思いますか」
「ん~、わかりません」
「そうですね。でも、使徒パウロはこう祈っているんですよ。『また、わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように』。すごい祈りですよね」
「そんな祈りがあるんですか。びっくりしました」
「パウロの祈りは、『神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ』と続くんですよ」
「ちょっと頭がクラクラしてきました」
「キリストの復活を信じることは私にとって、私自身の罪からの再生を信じることでもあるんです。罪に打ち勝って生きる希望を持つことができるということなんです」
「へえ~。そうなんですか。A長老から今日聞いたこと、じっくり思いめぐらしたいと思います。ありがとうございました」
「Bさん、お元気で。また来週礼拝でお会いしましょう」

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