クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

いのちより大切なもの

古い使いかけのノートをメモ帳として使おうとして開いてみたら、星野富弘さんの詩をめぐって自分の思いが書いてありました。そんなことを考えていたのかと思い、このブログに書き残したいと思いました。

いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが苦しかった

いのちより
大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった

 星野さんは「いのちより大切なものって何ですか」と聞かれても答えません。ひとりひとりが見いだすべきものと語ります。この詩を読み、考えさせられました。以下は私がノートに書いたもの。

いのちが一番大切だと思う
それは自分を一番大切と思うこと
悪く言えば自己中心
自分を一番大切とすることから
人は自由になれる
言い換えると
他者を愛することを大切にすること
神を愛すること、
隣人を愛すること
家族を愛すること
友を愛すること
・・・

 若い頃、死の恐れとむなしさの中にあった私は「そのためなら命を賭けても惜しくない」ものに出会いたいと思っていました。それが死に打ち勝つ道だと思っていました。今思えば、それはいのちよりも大切なものとの出会いを求めていたことになります。そして私が出会った方はイエス・キリストそして父なる神。私は信仰に導かれ、福音を宣べ伝える者へと導かれました。

 星野さんの本には、東日本大震災が起きた後、「いのちより大切なものって何ですか」と聞く人はいなくなったと書かれていました。これもわかります。

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エゴノキ 高円山(たかまど山)山道にて