クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

アルプスの少女ハイジ

 『アルプスの少女ハイジ』という小説があります。祈祷会で牧師から紹介を受けたので読んでみました。ハイジは両親が亡くなり、母の妹に育てられていましたが、ある時その叔母がハイジを祖父のもとに連れて行きます。ハイジの父方の祖父です。祖父は山の中に住んでいます。山の中と言ってもヤギなどの家畜を放牧するような高原のような場所です。きれいな花がたくさん咲きます。そこはハイジにとっても大切な場所になります。

 叔母の都合でハイジは都会の金持ちの家にあずけられることになります。その家には足の不自由な女の子がいて、その子のお相手をするためにハイジはあずけけられます。その女の子の祖母からハイジは祈りについて教えられます。

 祈ってもすぐに神さまがかなえてくださらないことがある。それは神さまがあなたのためにもっとよいことを用意してくださっているから、とハイジは学びます。ハイジはこの教えをしっかり心に刻みます。

 それともう一つ、あなたが神さまにお祈りするのを忘れると神さまもあなたのことを忘れてしまいますよと教えられました。そして神さまはあなたが好き勝手にするにまかせるのと教えられます。この教えについては、どうなのかと思う人もいると思います。しかし私はこの教えには真理があると思うのです。私の勝手な解釈ですが。

 つまり、生きているときに神さまを信じるように誘われたのに、神なんか関係ない、信じない、と言って一生を終えた人はどうなるのか。その人が死んだ後、神さまは「あなたのことなんか知らない、関係ない」と言われるかも知れません。こんなことを私は思ったのです。

 信仰のことがあと一つ語られています。それはハイジの祖父が悔い改めて再び教会の礼拝に通うようになります。ハイジが絵本で放蕩息子の物語を語ります。そして夜ハイジが寝た後、祖父が悔い改めの祈りをするのです。その場面も感動的でした。そして物語の最後は愛がじわじわっと伝わってくるすてきな小説でした。

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