クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

クリスマスに思う(11)天上での対話-6

「わたしが十字架でとてつもない痛みを味わうことは、ある意味犠牲であり、そこに人は神の愛を知ることができるというお話しでしたね」

「そうだ」

「またどんな罪を犯した人も、どんなに罪を犯した人でも父上は、わたしを信じるならその罪を赦すということで、寛大な憐れみに満ちたあなたの愛を人は知ることができるということでしたね」

「そうだ」

「まだ話を伺っていないことがあります。罪を赦された人間は、あなたを愛し、あなたの掟を喜んで守るようになることについてです」

「そのことはまだ話してなかった。実はそのこともあなたとは無関係ではないし、むしろあなたと深く関係しているのだ」

「どういうことですか」

「わが子よ、あなたが罪の償い、贖いのために死んだと信じる者の罪をわたしは赦し、その者をわたしは義なる者つまりわたしの前に正しい者とし、私はその者を『神の子』として愛する」

「なるほど」

「十字架で死んだあなたは救い主となる。この神の子たちは、あなたと結ばれるのだ。あなたは天におり、彼らは地上にいるが、結ばれているのだ。あなたは羊飼い、あなたを信じる者は養われる羊とたとえることができるし、あなたはぶどうの木であり、信じる者はその枝であるとたとえることができる」

「天と地と別々な場所にいるのに結ばれているのですか」

「そうだ。実はあなたを信じる者の心の中に、わたしの霊を住まわせる。その霊を通して、信じる者とあなたは、そして信じる者とわたしは結ばれるのだ」

「それでどうなるのですか」

「あなたを信じる者が神の子として生きるようとするなら、わたしの霊は、信仰者を助ける。神の子として生きようとする心を育てる。すると神の子として生きることを喜びとするようになる」

「神の子として生きるとはどういうことですか」

「わが子よ。それは、あなたの教え従い、あなたに従い、あなたを愛して生きること。つまり信仰者はあなたと共に生きることを喜びとするということだ」

「わたしは天にいますよね。わたしと共に生きることなんてできるのですか」

「あなたは天にいる。それは確かだ。しかしあなたは信仰者と共にいるのだ」

「信仰者は、あなたを羊飼いとして慕い、あなたに従う。そしてわたしの掟にも従うようになる。あなたは復活して天に帰るが、わたしと同じように人間と共にいるのだ」

「わたしは人間たちとかかわることができるというのですね」

「そうだ。人はあなたを主(なる神)と仰ぎ、あなたに従うことを通して、わたしをも愛し、わたしの掟にも従うようになる。あなたが人間の救い主となり、彼らを導く」

「私は人間となって十字架で死んで天に帰り、それで終わりではないんですね。むしろ天に帰ってから、彼らと共に歩み、彼らを導くのですね」

「そうだ。あなたは人間を愛するのだ。どうだ、人となり人間の世界に行き、人間を救う働きをしてくれるか」

「分かりました。喜んででいたしましょう。彼らが私のように、父上を愛し、敬い、お従いするように導きましょう」

「これでわたしは世界を造ることができる。わが子よ、共に人間を愛していこう」

「父上、共に人間を愛していきましょう」

 

*かくして天の父なる神は御子を世に遣わされることを決断した上で世界を創造されたと想像してみました。