今日は朝、讃美歌294番を英語で賛美しました。この讃美歌を味ってみたいと思いました。一番を取り上げます。
英語の歌詞
He leadeth me: O blessed thought!
O words with heavenly comfort fraught!
Whate'er I do, where'er I be,
still 'tis God's hand that leadeth me.
私の訳
「彼は私を導く」、何と祝福された考え。
天の慰めあふれる言葉よ。
私が何をしていても、私がどこにいても
なお私を導くのは、神の御手。
讃美歌では
みめぐみ ゆたけき 主の手にひかれて
この世の旅路を あゆむぞうれしき
讃美歌は「うれしき」と気持ちを表現します。神さまの導きによって歩めるのはうれしいと自分の気持ちを表現して神さまをたたえます。
英語は神に注目をしているように思います。「神は私を導く」。信仰者なら当たり前のことと思ってしまうかもしれません。ところが英語の歌詞は、神が私を導くということは、祝福であり天の慰めに満ちた事柄であると歌うのです。「神が私を導く」、これは当たり前のことではなく、慰めと幸いに満ちたことだというのです。
三行目の「私が何をしていても、私がどこにいても」を「この世の旅路を歩む」と訳します。なるほどなあと思いました。
折り返しの部分は
He leadeth me, he leadeth me;
by his own hand he leadeth me:
his faithful follower I would be,
for by his hand he leadeth me.彼は私を導く、彼は私を導く、
彼自身の御手によって私を導く
私は、彼に忠実に従う者でありたい
なぜなら御手によって彼は私を導くから
讃美歌は
たえなるみめぐみ 日に日にうけつつ
みあとをゆくこそ こよなきさちなれ
英語の歌詞は「神が私を導く」を4回歌います。「神が私を導く」という表現が伝える祝福と天の慰めを味わうように導きます。そして神に忠実に従う者でありたいと信仰を表明します。
讃美歌では、「みあとをゆく」で神に従うことを表現しています。そして「神が私を導く」ことによる祝福と天の慰めを「たえなるみめぐみ」また「こよなきさちなれ」と歌います。すてきな日本語の歌詞だと思いますし、神の導きに従って生きていくとの信仰を歌っています。
そして考えさせられるのは、「御手によって導く」です。この表現は、私たちが子供やお年寄りを連れて歩くとき、その人の手をにぎって歩き、導くイメージが使われています。私たちは神の手を握って歩むことによって神に導かれることになります。神の導きを受けるには、神の手を握ることが必要です。そこでどうすれば、神の手を握ることができるのか、考えさせられます。
日本語の歌詞では「主の手にひかれて」とあります。主の手にひかれるにはどうしたらいいのか。この讃美歌は私たちに問いかけていると思います。