この讃美歌で私が好きなのは4番です。
And when my task on earth is done,
when, by thy grace, the victory's won,
e'en death's cold wave I will not flee,
since God through Jordan leadeth me. Refrain地上での私の使命が終わるとき、
あなたの恵みによって勝利が得られる時
私は死の冷たい波さえも恐れません。
神は、私を導きヨルダン川を渡らせてくださるから。
讃美歌の歌詞は
世の旅はてなば
死のかわなみも
恐れず越えゆかん
みたすけたのみて
訪れる死の時、それを英語の歌詞では、「地上での私の使命が終わるとき」とします。讃美歌は「世の旅はてなば」と生涯の終わりの時が来たら、とします。死とは「地上での私の使命が終わるとき」、使命が完成したときと歌う英語の歌詞が私は好きです。
地上の生活から神の国に向かうとき、境界を越えなければなりません。それを川でたとえています。私たちは死にます。「死の冷たい波」とあるように死を体験することは良い体験ではないようです。神さまの導きによりそれを越えて私たちは向こう岸へ、神の国に導かれます。
昔イスラエルの民が奴隷状態から解放され、神が与えてくださる約束の地に向かって旅しました。彼らはヨルダン川を渡って約束の地に入りました。そのことをイメージして神さまが私たちを死を越えてこの世から神の国へ連れて行ってくださると英語の歌詞は歌います。
讃美歌の歌詞は「おそれず越えゆかん」と自分の力で川を渡るようなイメージを感じます。私は泳ぎが苦手なので自分で泳いで渡るのは困ります。
英語の歌詞を日本語に訳して音符に割り当てるのはむずかしいです。どうしても意訳して字数を少なくしなければならないので、英語の歌詞のイメージをそのまま日本語で表現することはむずかしいです。日本語の歌詞にするのに苦労が伴います。「おそれず越えゆかん」となったのは仕方ありません。
私は自分が死の床についたとき、何を思いめぐらして時を過ごしたらいいのかと考えます。そこでこの讃美歌のように、自分は使命を終え、川を越えて神の国に向かうというイメージを心の内に用意したいと思っているのです。
ちなみに讃美歌第二篇の1番、讃美歌21の18番は「心を高く上げよう」で知られた讃美歌です。4番の歌詞は
おわりの日が来たなら
さばきの座を見あげて
わがちからのかぎりに
こころを高くあげよう
これは最後の審判で神の御前に出たとき、心を高く上げようとのイメージを伝えています。心を高くあげることができるように主イエスの救いをいよいよ感謝する者へ変えられたいです。