クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

振り返って思う神の導き(5)牧師の転任・引退

 最初に赴任したA教会では8年牧会しました。ある時、B教会で牧師を求めているが赴任する気持ちはあるかと知り合いの先生から電話がありました。正直どう判断していいか分かりませんでした。とどまった方がいいのか、別の先生に後を託し、自分は新しい地に行った方がよいのか、あれこれ考え、祈り、最終的にB教会に赴任することにしました。

 その時は気づきませんでしたが、先輩の先生が私の経済のことを心配してくださったのではないかと思いました。子供がこれから上の学校に行き教育費がかかるようになるので、別の教会を紹介してくださったのではないかと今は受けとめています。本当のところは分かりませんが、神さまの導きと受けとめました。

 B教会では13年牧会しました。会堂建築をしました。献堂式をする前後にC教会で牧師を求めているのだが、と打診の電話がありました。会堂建築を終えたばかりなので、この話はないなと思いながら、しばらくの猶予を求めました。

 それからまもなく、日々聖書を読む中で、使徒言行録16章を読みました。パウロが幻を見ます。マケドニアの人が「マケドニア州に渡ってきて、わたしたちを助けてください」との幻をパウロは見て、パウロは計画を変更してマケドニアに行くことにしました。これを読んでC教会に行くことが神さまの御心と判断しました。

 C教会に赴任して13年くらい経った頃、用事で東京に行き、ついでにキリスト教書店に寄りました。たまたまそこに牧師の引退を特集した季刊の雑誌がおいてありました。60代後半の私にとって、引退は関心事です。いつ引退するのか。昔ある牧師が自分は70歳で引退すると語るのを聞いたことがあり、それも一つの目安だなと思いました。キリスト教書店でその本を購入して読みました。引退について考えることができたことはこのことは神さまの導きと受けとめました。そして引退の時期を70歳と決めました。長老会にその旨伝え、後任の牧師の招聘のために長老会では話し合い、必要な手を尽くしました。

 妻の母は介護施設にお世話になっていたので、引退後どこに住むのか、検討をしました。母の故郷にいい介護施設があるかなども調べました。あるいは母はそのままで、金沢から少し離れた小松に転居する案も考えました。暮れに母が危篤となり亡くなりました。また下の娘が双子を妊娠したとの知らせがあり、下の娘の出産の手伝いが必要とのことで、奈良に転居することとしました。よいタイミングで奈良に転居し、娘の出産を支えることができ、引退を決意したことは神さまの導きであったと思いました。

 引退後は、無牧の教会の説教の奉仕をしたり、それなりに用いられていて、神さまの導きの中を歩めたことをうれしく思っています。ブログを書き続けることができるのも引退したからであり、引退したからこそ、ブログを通して、福音を伝え、証しをしていくことができます。

祈り
天の父なる神さま、振り返ってみると、あなたの導きの中で、牧師としての務めを果たすことができたことを覚えて感謝します。引退して思うことは、御国に向かって一日一日の旅路を歩んでいることです。日々の旅路を導いてください。あなたの導きを心から感謝し、あなたをたたえます。

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オオイヌノフグリ 2012.3.6