1.聖書に聞く
聖書を読む時のポイントとして二つのことを紹介しました。
- 神はいかなる方かを知る。
- 神がキリスト者に求める生き方を知る。
これをAと呼びます。
2.自分を思いめぐらす
次に自分について思いめぐらします。
- 自分はどんな状況にあるのか。
- 自分はどんな気持ちなのか。
- 自分はどんな問題、悩みを持っているのか。
- 自分は神の導きを必要としていることがあるのか。
これらをBと呼びます。
3.結び合わせ、マッチング
そこでAとBが結びつかないか思いめぐらします。マッチングさせます。マッチングできた場合、何が起きるのでしょうか。神さまの導きが与えられます。そしたら、その導きに従います。
私にとって忘れられない人生を左右した神さまの導きがあります。
私の状況:K教会から招聘を受けました。その時私が仕える教会では、会堂建築を終わったばかりです。通常なら、この時点で牧師として別の教会に移るという選択はありません。でも私は祈って決めることにしました。
何日かして読んだ聖書の箇所:使徒言行録16章
そこにはパウロが幻を見たことが書かれています。マケドニア人が立って「マケドニア州に渡ってきて、わたしたちを助けてください」とパウロに願ったというのです。パウロはこれを神の導きと受けとめ、自分の予定を変更してマケドニアに行きました。そこでキリストを宣べ伝えたのです。
読んだ聖書と自分の状況が結びつきました。マッチングできました。私はK教会に行くことを神さまの導きと受けとめました。
このような人生を左右するような導きは滅多に起きないと思います。でも時に起きます。私たちは平凡な生活をしています。神さまの導きも目を見張るようなものとは限りません。
- 「こうしたいな」と思っていることを後押ししてくれることがある。
- 「こうしたくない」と思っていることをしなさいと言われることがある。
- 迷っていることに対して答えを与えられることがある。
- ふっとこれをしたらよいのでは、との思いが与えられる。
4.信仰によって生きる
自分が神の導きと受けとめたことは本当に神の導きなのでしょうか。自分の思い込みではないかとの疑問がわいてくるかもしれません。神さまの直接的な声を聞くなら別ですが、与えられた導きが神の導きだと断言はできません。むしろ神さまの導きと信じます。私たちは信仰によって生きるからです。
聖霊の導きを祈って、マッチングするなら、おかしな導きは与えられないと信じます。このような聖書の読み方を続けていく中で、だんだんと熟練していきます。
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聖霊の導き:
聖霊は御言葉と共に働いてくださいます。