クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

福音は神の力

ローマ 1:16
わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。

 福音は信じる者すべてに救いをもたらす神の力であるとあります。それゆえパウロは、福音を恥としないと告白します。

 福音は神の力とはどういうことでしょうか。力ですから、何かに働きかけ、その何かに変化をもたらすと考えることができます。救いをもたらすとありますから、福音は人間の心に働きかけ、その人の内に信仰を生み出し、その人を救いに導くということでしょうか。

 教会の礼拝で福音が語られ、それを聞く人の中から洗礼を受ける人が生まれ、救いの出来事が起きていきます。福音には力があります。福音はどのように力として働くのでしょうか。

ローマ 10:17
実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。

 信仰は聞くことから始まるとあります。人が礼拝において語られる福音を聞く、それが出発点です。

 聞くと何が起きるのでしょうか。聞くと私たちの考えが変わる・変えられる可能性が生じます。つまり聞いたことを受け入れてみようかと、いう思いが湧いてくる可能性があります。これは神(聖霊)の働きです。もちろん湧いてこない人もいます。

 もし、受け入れてみようかという思いが湧いてきた時、どうするか、です。私たちは選択をすることになります。受け入れるか、受け入れないか。

 神(聖霊)は人間を操ることはしません。人間の心に思いを与えたとしても、その思いに無理矢理従わせるようなことはしません。従うか否か、は人間の自由です。

 もし、神(聖霊)の導きに従うなら、私たちの考えが変わります。聞いたことを受け入れることによって、私たちの考えが変わります。考えが変わると行動が変わります。

 神を知らない人がいたとします。その人が「私たちを愛し、私たちを支えてくださる神がおられます。神さまに信頼する、それが信仰であり、神は信頼に応えてくださいます」と聞いて、神に信頼してみようと考えたとします。すると神に信頼する行動をするようになります。つまり福音を聞くと人の考えが変わり、考えが変わると行動が変わります。そして行動すると何らかの結果が生じます。信頼していいのだと分かると信仰へ導かれます。

 受け入れてみようかなという思いが与えられても、不安だな、人はどう思うかな、もう少し決断するのを待とう、とか思って、受け入れるのをやめることがあります。この場合は、福音を聞いても役に立たなかったことになります。

 福音は力とパウロは語ります。福音は私たちを信仰の世界へ導き、福音が持つ幸いなメッセージを受け入れて生きるように私たちを導きます。福音は人を救う豊かな内容を持ち、聖霊の働きを通して、私たちを救いに導きます。福音を信じる人は、その豊かさを味わうことができます。かくして人は福音によって生かされる人となり、救われます。福音は受け取る人には力となってその人を祝福します。

ナツツバキ 散歩道