大げさなタイトルをつけました。私たちの人生航路には3つの段階があるのではないかと私は考えています。
- 第一の段階は、この世に誕生してから、イエス・キリストに結ばれて生きるまで。罪と死の支配の下に生きていた人生を指します。
- 第二の段階は、イエス・キリストに結ばれてから、この世を去るときまで。つまり私たちが信仰者としてこの世を生きる生涯を指します。
- 第三の段階は、この世を去り、神の国に迎えられて永遠を生きる生を指します。
私がこのような人生航路を考えるのにはモデルがあります。旧約聖書に書かれている出エジプトの出来事です。これはイスラエルの救いの物語です。第一の段階は、彼らがエジプト王の奴隷として苦しんでいる段階です。彼らはエジプト王の支配下におかれており、自分の力でエジプト王の支配からの自由を得ることはできません。イスラエルの民は奴隷の苦しさの中から神に助けを求めて叫びます。
神はイスラエルの民をエジプト王の支配から解放すること、そして広々とした土地、肥沃な地へ導くことを約束します。約束の地ではイスラエルの民は自由に生きることができ、神の祝福を受ける歩みができます。
神は救いの出来事を起こし、イスラエルの民をエジプト王の支配から解放します。出エジプトという解放の出来事が起きます。
第二段階は、イスラエルの民はエジプト王の支配から解放されます。奴隷状態から解放されて、神が与えたもう約束の地を目指す旅をする日々です。基本的に荒野を旅する日々です。第三段階は、約束の地に入り、イスラエルの民は新たな歩みをします。
私はイスラエルの民のこの三段階は、クリスチャンの歩みの三段階を指し示していると理解しています。イスラエルの民がエジプト王の支配下におかれ、エジプト王の奴隷状態となっている状態は、私たちが罪と死の支配下におかれていることに対応します。エジプト解放の出来事は、イエス・キリストによる救いの出来事に対応します。
そしてイスラエルの民が約束の地を目指して荒野を旅することは、私たちが神の国を目指して信仰生活を送ることに対応します。私たちの地上生涯は、神の国を目指す生涯となります。
このように考えるとクリスチャンとして信仰の生涯をどのように送るのがよいのかが、はっきりしてきます。キリスト者として生きることはどういうことかが明確になってきます。
ですから、私にとって出エジプトの救いの出来事は、昔の物語ではなく、今の私の物語となります。イスラエルの物語から、希望を与えられ、教訓を与えられ、信仰に生きることを学ぶことができます。
