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隠退牧師 holala によるブログ

人生航路の第一段階(1)罪の支配下で生きる

 人生航路を3つの段階に分けてみました。第一段階は、生まれてから、イエス・キリストに結ばれるまでを指します。言い換えると信仰に生きていない段階、信仰を持つ前の段階です。

 イエス・キリストに結ばれる時というのは、必ずしも明確ではありません。ある期間をかけて結ばれることもありまし、何らかのきっかけにより、スパッとキリストに結ばれる歩みを始める人もいます。

 結ばれる時、それはキリストに結ばれて自覚的に生き始める時を指します。洗礼を受けた時を指すとは限りません。自覚的にイエス・キリストに結ばれて生き始める時です。自分の罪を自覚し、罪を何とかしたいと罪からの救いを具体的に真剣に求め始める時、具体的な罪に打ち勝つ努力を始める時を指すと考えます。イエス・キリストの力を借りて、イエス・キリストに信頼して、罪の支配から自由になることを志すときです。

 それゆえ第一段階は、自分が罪に支配されていることに気づいていない段階です。キリストを信じていない人たちは、自分が罪に支配されていることを信じませんし、自分が罪を犯して生きていることを認めません。「あなたは罪を犯している罪人だ」などと言うと、反感を示し、怒ってくると思います。罪を知らなければ罪に支配されていることは分かりません。

 あるいは信仰者でも、罪との戦いをしない人は、この段階にいるといってよいと思います。

 ある神学者は、人間が犯す罪を分類して、高慢、強欲、虚偽の三つに分類します。神を信じない人、神との関係に生きようとしない人、神なしに生きようとする人は、この三つの罪を犯して生きており、これらの罪から逃れられず、これらの罪に支配されていると言えます。

 ある国の指導者がこの三つの罪を犯しています。

 彼は高慢になり、他国を侵略します。自分(自国)にはその資格があると考え軍事侵攻を行い、その隣国の街を破壊し、人々の命を奪っています。隣国の国家としての尊厳を無視し、隣国の国民の人権を無視しています。自分(自国)には、そうする権利があるかのように振る舞っています。

 彼は強欲になりました。つまり隣国を自国の支配下におこうとしています。何年か前、その国の一部の地域を軍事侵攻によって占領し、自国の支配下におきました。また彼は自国においては、自分の政敵を強権を発揮して排除しました。権力は自分だけが持つべきであると権力を占有しています。

 さらに彼は虚偽を言います。今回の軍事侵攻に対して、それを正当化する理由をあれこれ述べますが、多くは虚偽です。自国民を説得するためには情報統制をして、自分の語ることを否定するような言論を封じ込めています。自分の意見をマスメディアを利用して広めます。信仰は聞くことからとあるように、国民の少なくない人々が彼を信じています。

 彼は自分が罪に支配されているとは考えないでしょう。世界中で最も自由な人間と考えているかもしれません。自分のしたいことをするのですから。

 聖書的に見れば、彼は罪に支配された罪の奴隷です。そのことに気づいていません。第一段階の人は、権力を持ちたい、自分の欲を満たしたい、嘘も方便、必要なら嘘をつくという傾向を持っています。それをあからさまに出す人もいれば、ほとんど出さない人もいますが、このような傾向を皆、抱いています。(続く)

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