クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

良き羊飼い

 一昨日、U教会で礼拝説教奉仕をしました。久しぶりの説教でした。普段人と話すことが少ないので、声が喉から出ているようで、これはいけないと思い、お腹に力を入れて大きな声を出すようにして説教しました。皆さん、静かに聞き入ってくださるなと感じながら説教をしました。

 先日ロマ書のデボーションをしていて、パウロはローマ教会を訪問し、力になりたい、互いに励まし合いたいと書いていたのを読みました。そこでU教会の皆さんに力となるような、励ましとなるような説教ができるようにと祈りつつ説教の準備をしました。礼拝から帰る方たちが、一言挨拶してくださって帰られましたが、説教を好意的に受けとめてくださったことが分かり感謝でした。

 主イエスはある時、群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、色々と教えられたことがありました(マルコ6:34)。羊飼いの役割の大切さを思います。少しは役に立てたかなと思いながら帰宅しました。

 そしてふと思い出したのが、一年に一回開かれる教区総会です。私が最初に赴任した教会は中部教区に属していました。教区総会では按手礼が行われますが、その時、決まって歌われる讃美歌があります。讃美歌213番です。牧師として教会に赴任して最初の教区総会で、この賛美を初めて聞いた時、感動した覚えがあります。

羊飼いの羊飼いよ、わが主よ、
こたえたまえ いま御前に
ささげまつる 祈りに

主のしもべに きよき力 たまいて
御名のために よき戦い
なさせたまえ わが主よ

朝な夕な 主のみあとを たどりて
身を惜しまぬ 羊飼いと
ならせたまえ わが主よ

羊飼いのさすがままに 歩みて
迷いゆかぬ 良き羊と
ならせたまえ わが主よ

 そして私はある時からはっきり自覚したことがあります。教会には、教会を運営するための会議があります。私が奉仕した教会では「長老会」と呼ばれていました。牧師と教会員の選挙で選ばれて長老となった人たちで会議が行われ、教会のことを協議し結論を出し、教会を運営します。

 十人十色とあるように、牧師と異なる意見を持つ人がいます。時に牧師の意見に反対する人もいます。重要な事柄であればあるほど、意見が異なることがあります。その時、牧師である私に賛同してくれる人と私と意見が異なる人とを分け隔てしない、と私は自分を戒めました。長老会は、神の御心を求めて協議します。色々な意見が出されて議論し結論を出します。その過程で一人ひとりが自分の意見を言います。意見が異なろうと共にキリストの教会を築いていくことにおいては心はひとつであると信じてのことです。

あじさい 散歩道