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隠退牧師 holala によるブログ

神の永遠の聖定(2)人間が造られた目的

 神さまは何のために人間を創造されたのでしょうか。創世記にそれを知る手がかりがあります。

創世記 1:26~27
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう」。神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。

 人間は神に似せて、神にかたどって造られました。これは人間の外観を言ったものではありません。人間とはどのような存在なのか、です。神に似せて造られると男と女になったとは興味深い記述です。造られた男と女は結婚します。つまり人間は他者との関わり、交わりに生きるように造られました。それは何よりも人間は神との交わりに生きるように造られていることを示しています。

 人間は他者との交わりに生きる者、そして神との交わりに生きる者、これが人間を造られた神の目的です。それは言い換えると愛に生きるように造られたということです。

 その人間は、神の願い通りに生きるのかと言えばノーです。創世記3章で、人間は神の警告を無視し園の中央にある木の実を食べてしまいました。神の御心を無視し、自分の思いを貫いたのです。相手の思いを無視し、自分の思いを貫く姿勢は、他者との交わりを壊すことになります。

 神は、ご自身に似せて人間を造られました。人間は自由を与えられました。人間は自由に生きることができます。神さまは、自由に生きる人間が神との交わりに生きることを願いました。しかし人間は自分の思いを貫くことを優先し、神の御心に背き、神との交わりを拒みました。では人間を造られたことを後悔したのでしょうか。

 否、神は人間がそのように振る舞うことをご存じでした。自由を与えられた人間は、どういうわけか自分中心に生きるのです。そのことをご存じの神さまは、神の子キリストをこの世に送ることを決意されたのです。キリストを信じる者は、神を愛し、神との交わりに生きるようになることを神は意図したのです。これが人間を創造した時の神の御心、計画でした。

コロサイ 1:26
世の初めから代々にわたって隠されていた、秘められた計画が、今や、神の聖なる者たちに明らかにされたのです。この秘められた計画が異邦人にとってどれほど栄光に満ちたものであるかを、神は彼らに知らせようとされました。その計画とは、あなたがたの内におられるキリスト、栄光の希望です。

 救い主キリストを世に送ることは、神さまが世の初めから、つまり天地を創造されていた時から決めておられました。このことを知ることは私たちにとって大きな希望であり、励ましです。

 クリスチャンは自分の罪を知っています。罪を克服しようと思ってもなかなか克服できない悩みを抱えます。そんな私たちに神さまが世の初めに意図されたことは、大きな励ましとなります。

エフェソ 1:4~5
天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。

 つまり私たちは、私たちを聖なる者、汚れのない者にしようとする神の強い意志、御心を知ることができます。そしてこの神の御心に自分をゆだねることができます。私たちを聖なる者、汚れのない者、神の子として生かしてくださる神の恵みに身をゆだねることができます。これは神さまの強い決心なのです。私たちに働きかける神の強い力、救いの恵みなのです。そしてそれは私たちの身において実現する恵みなのです。

ドングリの実 やがて茶色になります。